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帝都裏話

今回の裏話はメインの4人以外からも登場

でもメインキャラからは1人しか出ません!

自分の好きなキャラじゃなかった読者様、ごめんなさい

吾輩は水龍である、名前はまだ無い。

……なんだ今の不愉快な電波は。吾輩の思考に割り込みおって、発信者出てこい。魚の餌にしてくれる。

まあ良い。探すのも面倒だ。


今日は森が騒がしい。どうしたものかと気配を探ってみれば、森に幻狼が居るではないか。

此奴らは若い。まさか縄張り争いに負けた流れ者か?

しかし、幻狼は幻狼でも氷狼に炎狼に雷狼に蝶族? 何だこの異状な組み合わせは。百歩譲って幻狼2匹ならばツガイだとも分かるが、もしやこの氷狼、メス3匹を囲っているのか? 底無しの性欲だな。若いと言っても限度があるだろう。それにメス3匹も相当な上玉と見た。

……これは、氷狼には痛い目に遭ってもらうしかないだろう。

こちとら1つの湖暮らしで出会いなんて皆無だと言うのにメス3匹も囲いやがってコンチクショーとか思っとらんぞ? 単純に吾輩の住処を荒らされたら堪らん、それだけだぞ? 本当だぞ?


む、速度を上げた? 人間に追われているのか? これは良いタイミングだ!!


【貴様らっ、吾輩の泉を汚す気かっ!】


何? 建前乙? よろしい、貴様から殲滅してくれよう!

だが今はっ、目の前でメス3匹を囲って居るこの底無し性欲鬼畜野郎を地獄に叩き落とすのが先だあああああああああああ!




ちっ、氷狼を狙ったのだが全て躱された。

メスの方? 1発も撃っとらん。そもそもあんな上玉傷つけようものならその場で治るまで治療する。傷つけるような輩は殲滅する。可愛いは正義! 美しいは絶対! だ。

何だ? 何か文句があるのか? あるなら言え。ないなr



~~~ご退場願いました~~~



凍と焔が帝宅に忍び込んだ夜、私は花子と会議を行なっていたの。


「このままじゃ焔に凍君を独占されてしまいますっ」


確かにそうだ。邪魔者が居ない状態で焔が凍を我慢できるとも思えない。そして、焔に迫られて凍が理性を保てるかは怪しい。今までだって私たちが居なければ何度1線を超えそうだったか分からない。

まあ私たちが居るから焔が凍に迫るのだが。きっと私たちが居なければ焔だってあんな無茶はしない、と思う。きっと、おそらく、多分、1割くらいは。

多分彼女なりに焦っているのだろう。凍が他のメスに取られるんじゃないか、と。

でも、それは花子も同じ。

花子は4匹揃ってから1番凍と触れ合えてない。相当貯まっているだろう。何がとは言わない。

メスを満足させられないとは、凍は持っているものは立派だが使い方がなっていない。そもそも使っていないからこうなったのだが。


「雷は、不満じゃないんですか?」


私か。私はよく分からない。凍と一緒に居るのは楽しいが、だからと言って焔や花子と凍の奪い合いをしたいわけじゃない。

今の関係で満足している。いや、今の関係を壊すのが怖い。

凍はフォローする私に対して申し訳なさそうだが、これは私が望んだことだ。

この居心地の良い関係を壊したくない。この関係を続けたい。

しかし、それは焔と花子の想いに反する。彼女たちは、凍と1歩進んだ関係を望んでいる。私もそうなれるなら、なりたい。

だがそれは今の関係を壊すものなのだ。私には怖くてできない。私にできることは、極力今の関係が続けられるように、怯えながら取り繕うことだけだ。


「私は、今日は凍君のベットに侵入しようと思います!」


……それはいつもでしょう?


「なっ、何を言ってるんですか! わたすぃはそんなはしたないこと!」


噛んだわね。


「うぅ~」


やっぱり、恋する乙女は可愛いわね。




凍と花子が帰ってきた。

しかし、手放しで『おかえりなさい』とは言えなかった。

凍からは、濃密な焔の臭いがして、焔の表情から、ナニかあったのは明白だった。

シャワーから出た凍は事のあらましを全て話した。それは、花子を打ちのめすには充分な内容だった。

1線は超えなくても凍が自分からメスの体に触るということは、どう言う意味かは分かる。彼は意識的にメスの体に触らないようにしているのだから少し一緒に居るメスなら誰にだって分かっただろう。

花子は何かを言おうとして、言えなかった。

仕方ないわね。


「今日は久しぶりに全員で寝ない?」


これなら合法的に凍に触れるでしょう?

焔も楽しそうに、理解したように頷いてくれた。あの娘は基本的に察しが良い。花子の態度で、やり過ぎたことに気付いたのだろう。




で、やっぱり凍は先に気絶するように寝た。

全くこのオスは、メスの努力を何だと思っているのかしら?


「ねえ、雷」


あら、焔。今日は大人しかったけど、さっきので満足したの?


「うんっ。でね、私思ったんだ。雷って凍とどこまでいきたいの?」

「あ、それは私も気になります」


あら、花子まで。

どこまでって言われても、私自身よく分かってないのよね。


「そうなの? でも、それにしては今日は積極的だよね?」


……バレてる。


「あれなら誰にでも分かりますよ? 雷らしくない、何かを求めているような激しさでしたから」


うっ……


「凍のこと、好きなんでしょ?」

「別に今更驚きませんから、言っちゃいましょう?」


そう、私は凍のことが好きだ。でも、


「……でも、私、あんまり女の子らしい可愛らしさとか、無いし」


……焔と花子の視線が痛い。どんどん2匹に目から温度が無くなっていく。

何かおかしなこと言ったかしら?


「ちょっとお姉さん聞きましたか? あんな最終兵器2つも付けてるくせに世界平和を唱えてるメスが居るんだよ」

「もういっそのこと、剥いちゃいましょうか?」


ヒイッ!


「あ、そうだっ。花子、ちょっと手伝って」

「え? 何をです? ……なるほど、それは雷のメス姿が見れそうですね」


何かしら、私は自分の貞操に危機を覚えているわ。本能が逃げろって言ってる気がするもの。


「じゃ、凍には眠り粉で起きないようにしてもらって、」

「雷は脱ぎ脱ぎしましょうか♪」


おかしい、焔と花子は笑顔のはずなのに全身から冷汗が止まらない。むしろ恐怖でガタガタ震えそうだわ。


「ま、待ちなさいっ」

「嫌ですっ」


あ、ちょっと、急にボタンを外したら胸がっ


「……不公平です」

「これが世の不条理ってものなんだよっ」


凍に眠り粉を嗅がせた焔が復帰した。

私は胸を抑えているけど、正直言ってあまり意味を為さない。

このパジャマ、袖とか肩幅は完璧なのに胸だけ異常にキツいのよね。


「焔っ、凍君のスボンをっ」

「任せてっ、花子は雷の胸をっ」


くっ、焔も花子もいつの間にこんな精密な連携をっ

凍は焔に下半身を丸出しにされ、私は花子に羽交い締めにされて凍の股間にズイズイと押されていく。

せめて胸を閉めさせて! そして花子はさっきの『健全なお付き合い』はどうしたの!?


「閉めたら意味なくなっちゃうよ」

「そうですっ、雷には自分がメスだって教えてあげます! そしてっ、私が目指すのは健全な魔獣としてのお付き合いです!」


分かった! 私はメスだし凍のことが好きよ! だから止めて!

そして花子っ、それは力業で交尾を成功させるって言ってるのと同じよっ!!


「……どうしよう、涙目で必死に頼む雷って」

「ちょっと虐めたくなりますね」


いやああああああああああああああああああああああああっ!!


「……花子、ちょっと気になってることがあるんだ」

「……何ですか?」

「……雷、大きくなってない?」

「……そうですね」

「……私たちは?」

「……ちょっと、小さくなったかもしれません」

「……つまり?」

「……雷は死刑と言うことです」


え、ちょっと、何を涙目で手をワキワキさせているの? と言うか凍が熱くて火傷しそうだから! 羽交い締めにされてる肩が痛いから! そんな怖い顔で近寄ってこないで!!


「「……問答、無用っ!!」」


その夜、私の体には凍の臭いがこびり付き、焔と花子は凍の体を好き勝手に堪能していた。勿論1線は超えていない。

それにしても、いくら洗っても臭いが落ちないのよね……


と言うことで、水龍と雷の視点でお送りしました。

水龍視点は凍が他の魔獣からどう見られてるかを知ってもらいたくていれました。外伝過ぎるので短いですが。

雷視点は他の2人は暴走しすぎるので今回は冷静な雷に被害に遭ってもらいました。


雷「へぇ、被害に遭うって分かってて私を選んだのね」


ヒィィィィィィィッ! 斧槍構えてらっしゃる!


焔「ジ~」

花子「ジ~」

雷「……何かしら?」

花子「何で雷ばっかり胸が大きくなるんですか!?」

焔「私だっておっきなオッパイで凍を満足させてあげたい!!」

雷「私だってあなたたちが何もしなければ使うことはなかったわよ」


……あとがきで巫山戯すぎた。


次章までストックもないので数日お休みします。

書き始めたばっかりなんです。

そして、出してもまた5の倍数の日に更新って感じになりそうです^^;

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