12話 炎狼回想
今回は焔の1人称
初めて1話丸々の別視点はやっぱり焔からだった
焔「流石メインヒロンな私! これで勝つる!」
花子「まだです! まだ私は2回変身を残しています!」
雷「ノリノリね」
凍「噛み合ってない気もするけどな」
(今が永遠に続けばいいのに)
そう思った私は悪くないと思うんだ。
だって凍が私の体に触ってるんだよ? しかもエロい感じで! 声が出そうになると口を塞がれるなんて襲われてるみたいで興奮する! もう下はビチャビチャだよ! 大洪水だよ!! このまま壁に押し付けるように無理矢理犯して欲しいよ!!
コホン、ちょっと興奮し過ぎたかな? オジイサンに見つかるかもしれないのにこんなにエキサイトしてちゃマズイ?
でもオジイサンgood job!! 生唾ゴックンな展開ありがとう!! ○液ゴックンでも可!! 凍の体液だともっと嬉しい!!
あと10秒以内に出ていってくれれれば更に良いよ! そしたら凍と最後までイケる気がする!!
今だって普段なら絶対しないようなことしてくれている。
ああっ、そんな、先っぽ摘まないで! キュンってしちゃうから! 立ってられなくなっちゃうから! でも止めないで! このままは困るような気もするけど止めちゃったら切なすぎるから! 全然満足できないから!! あっ、口の中犯されてる? 私無理矢理凍のメスにされちゃってる?
MI ☆ NA ☆ GI ☆ TTE ☆ KI ☆ TAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!
「本当に淫乱なメスだな」
ぶふうううううううううっ!!
ちょっと凍!? 何てこと言うのさ! 興奮し過ぎてイクかと思ったよ!! もっと言って!!
「全身ビクビクさせて、恥ずかしくないのか?」
ああっ!そんなに蔑んだ声で言われたら私おかしくなっちゃうよ!耳気持ち良い。あ、また口塞がれちゃった!嬉しい。先っぽが網に弾かれる! もうっ、立ってられない!
「弱い、弱すぎるな。そんなんで幻狼名乗ってんかの? 誇りは無いのかよこの淫乱。お前は狼じゃねえ、メス犬にも劣る玩具だ。ほら、鳴けよ。こうされると感じるんだろ? こんな人間に見つかるかもしれない状況でよく興奮できるな。メスの臭いプンプンさせて、売春婦より濡れるの早いんじゃないか? 自分の足で立てよ。でないと、止めちまうぞ」
ダメッ! 止めないで! ちゃんと立つから! だからもっと私に触って! 私だけを触って! ちゃんと凍の玩具になるから!
ああっ、もうっ! 何で凍はこんなに私の弱点突いてくるのかな? 私のこと私より詳しいんじゃないかな? 自分でもこんなに感じやすいなんて知らなかったよ?
あっ、そんな風に両方同時に責められたら本当におかしくなっちゃう! 知らないオジイサンが近くに居るのに私おかしくなっちゃう! でもそれが良い!!
「だらしない顔しやがって。初めて会ったときと同じだな。子供のときから淫乱だったのか?」
初めて会ったとき、懐かしいな。あの時は、凍の態度にビックリしちゃったんだよね。
炎狼の村に居るときも、私はオスに襲われそうだった。まだ10歳にもならない子供に、多くのオスたちが群がっていた。
だから私は、お父さんの側から離れなれなかった。離れた瞬間、私はオスに無理矢理大事な何かを壊されると分かっていた。
だから、一時的にでも村を離れられるのが嬉しかった。
私を知らない群なら、襲われないかもと思った。
でも、現実は違った。
氷狼の村に入って、直ぐに分かった。炎狼の村のオスたちと氷狼のオスたちの視線が全く同じものだということに。
私の顔を見たオスが必ず振り返る。遠くから、近くから、私を舐めるように見ている。
お父さんは炎狼の村の使者として来ている。会議の間、私は外で待たなきゃいけなくなった。普段からお父さんは魔獣の常識として私が弱ければ誰かに喰われるだけだと言い聞かせてきたから近くに居なければ助けは期待できない。遠くに居たら助けてもくれない。
最初からそうゆう話だった。全く知らない村なんだし、1時間くらいは大丈夫だろうと、たかをくくっていたと思う。
でも、襲われた。
私が1匹で村長さんの家の前に居たら、何匹ものオスに声をかけられて、喧嘩に発展して、追いかけ回された。
自分の村に居た頃からあったことだから、私は炎狼としては足が速い。でも、氷狼は幻狼の中では1番速いから、追い付かれた。
知らない森の中で、茂みを飛び越そうとしたら、後ろから木をぶつけられた。
(私、壊されちゃうのかな)
怖かった。オスが、私にまとわりつくような視線を飛ばしてくる全てが怖かった。
オスに何かされてしまう前に死んでしまいたいとすら思ってた。
痛みで動けない私と追ってきた氷狼の間に、カブトムシをくわえたオスの氷狼が居た。
一瞬だけ私を見て、直ぐに追ってき氷狼に向き合った。
(私を無視した?)
初めてだった。物心ついたときには、私はオスの注目の的だった。だから私を見ても何の興味も無さそうなこの氷狼に驚いた。
無理矢理見ないようにしているんじゃなくて、本当に興味が無さそうだった。
何故か、その無関心が嬉しかった。
きっと私は私を見てくれない相手を求めてたんだと思う。私を1匹にしてくれる相手が欲しかったんだと思う。
でも、
「撤回しろ、このカブトムシは、そこいらのメスより価値がある」
私がカブトムシ以下っていうのはちょっと納得がいかなかったの。
もう本当に信じられなかった。普通カブトムシに負けるなんて思わないかな? でも負けたんだよ。完膚なきまでに負けたんだよ。
どゆこと!?
でも驚いたのは、どう見ても年上の同族を何の躊躇いも無く殺して食べようとしたその行動だった。直ぐに不味そうにして吐き出してたけど。
だからずっと彼を見続けてしまった。私が普段嫌だと思っていることを、彼にしてしまった。全く気にされなかったけど。
『どうしたの?』と言う問いも、ただ機械的だった。何の感情も宿らないその問いに、私は意味のある言葉を返せなかった。未知のモノに対する戸惑いだったと思う。
と思ってたらお腹が鳴ってしまった。
スッゴク恥ずかしかったのを覚えている。
そう言えば何にも食べてないやって思い出した。
そしたらカブトムシを解体し始めて炙ってって頼まれた。
そして、彼なりの哲学で食べるように説得された。
私にご飯をくれるオスは沢山居た。
でも皆、目がギラギラしてた。だから私はご飯が怖かった。食べてしまったら、何をされるか分からなかった。お父さんが狩ってきた鹿さえ、怖かったのに、この氷狼が出してくれたカブトムシの脳味噌は、美味しそうだった。
事実、その脳味噌は、本当に美味しかった。今まで食べたことのない、心が満たされるような食事だった。どんなに皆が美味しいって言う肉よりも、美味しかった。それだけ私の心が荒んでただけなんだけど……
でも目の前の氷狼もお腹が空いてるみたいだった。私に気を遣って、強がった反応だったけど、彼の哲学?を引き合いに出したら口を伸ばしてきた。
彼と一緒に食べた脳味噌は1匹で食べていたときよりも、美味しかった。
世界一美味しい食べ物は何かって聞かれたら、私は彼と初めて一緒に食べたカブトムシの脳味噌だって言うと思う。
それくらい、衝撃だった。泣きそうなくらい、美味しかった。
涙は出ていたと思う。彼も気付いてたと思う。でも、何も言われなかった。
『どうでも良い』
きっと彼はそう思ってる。
私に一切興味の無い、ただ1匹のオス。それが、私の求めた相手が、目の前に居ると思うと我慢できなかった。
気付いたら、私は自己紹介をして彼の名前を聞いていた。
狼としての、頬を擦り合わせる挨拶も、初めてした。
両親にもしたことのない、私の初めての挨拶だった。
加減が分からなくて、彼に私の存在を刻みつけたくて、きっと過剰にやっちゃったと思う。
全く後悔してないけど。
彼に擦り付いた私の臭いが、彼を独占しているような錯覚を私にくれた。
声高に、『佐藤凍は林焔のオスだ』って示しているようで興奮した。
その夜、私は初めて体が火照って眠れないという経験をした。
ふう、回想終わり。
懐かしいな~
凍に挨拶してるときの私は本当に緩んでたんだろうな~
あっ! 凍がエッチイの止めちゃった!? 何で!? どうして!? もっと触ってよ!! 前も後ろも上も下も全部に触って犯してよっ!!
え、見つかる? バッチコイ! 寧ろ凍に犯されてる姿誰かに見られるとか燃える!!
あ、オジイサン出ていった。階段の扉閉まってトコトコ足音が遠ざかっていく。
「行ったか。さっさと捜索始めよう」
あ、行っちゃった。
……全然満足できないよおおおおおおおおおおおおっ!!
雷「あら、焔サイドの出会いだったのね」
単純に書きたかっただけです
焔「懐かしいな~」
花子「今度は私の番ですよねっ?」
ゴメン、雷視点は書いてみたけど花子視点はまだないや
花子「ガッデエエエエエエエエエエエエム!!!!」
凍「いや、誰?」
さあ?
コスプレアンケートはまだやってます
お便り待ってまーす