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5話 再会

いつの間にやらお気に入り登録が1000件を超えてた!?

皆さんありがとうございます!

でも本当にいつ超えたのか見てなかった……多分最近のはず!


凍「作者、お願いだからもう少しちゃんとチェックしてくれ」

焔「無理だと思うな~」

雷「不注意の権現だものね」


そこまで酷くないやい!

では、本編どうぞ~

やっとの思いで都に着いた。ここは王子の妹のシスターがリア充しながら統治することになったよく分からない経緯を持った街だ。

前に都を統治してたのは黒スライムに憑りつかれた協会のジジイ。シスターを使って俺たちを捉えようとしたが、焔が普通にボコボコにしてしまった。お陰で人間たちに警戒されて動きづらかった覚えがある。でもシスターと熱血戦闘員のラブロマンスで笑えたから良しとする。


「ヘンリエッタ元気かな?」

「もう1ヶ月近く会って無いのよね」

「前はジャンって人間と凄く上手くいっているようでしたね」


何だかこの説明がフラグにならないか心配だ。幸せ絶頂のシスターがもしこの会話を引き金に酷い目にあったら同情と失笑を禁じ得ない。何か言葉遣いとして変な気がするが気にしない。

都の入り口には協会の戦闘員が居て王都の騎士や帝都の侍と同じような働きをしている。俺たちは人間の視力が届かない距離で人化し都に近付き都に入る許可を貰う。腰に半透明の水筒を吊るしていて、水に浸かった魔石が入っている。前にオッチャンが作った水ゴーレムかもしれない。本当にこっちの大陸で普及し始めているみたいだ。

黒スライムのことが教訓になっているのか目を気にされたが、服が協会の戦闘員の服と同じデザインなので気を良くしたのかアッサリと通してくれた。ついでに焔を見て微妙にビビっていたのでシスター暴露の現場に居たのかもしれない。あの時も焔は色々とやらかしたからな。

何事も無く戦闘員に通してもらい街の中に入るとまずは港に向かう。早くこの大陸を出たいし、もう雷狼に追いかけられるなんて勘弁です。雷は雷狼だがSなだけで平和だから大丈夫。

港に向かう際中に何人か海水の匂いが強い男たちに遠巻きに見られたり避けられたりと色々あったが港に到着した。前に大陸を渡るのに使ったような大きな船は無い。どれも漁に使うような装備の船ばかりだ。タイミングが悪いな。

港の船を管理している詰所に行って船の予定を聞いてみたら今日の夜に着いて明日の早朝に出る予定だと言われてしまった。本当にタイミングの問題だったことに泣ける。


「お前たち、来ていたのか?」


港で船が無くて宿を探そうと相談していた俺たちに声を掛けてくる修道服を来た金髪で背の高い女が居た。

シスターことヘンリエッタ、今は都のリーダーであり実はキスタニア王国第1王女だったりする問題児だ。キスタニアの王族は会う度に俺に厄介ごとを持ってくるから関わりたくない。


「久しぶり~」

「ああ、前にあってからそろそろ1ヶ月だな。元気にしていたようでなによりだ」

「ええ。でも魔都では酷い目に遭ったわ」

「お前たち、また過剰防衛をしたんじゃないか? 愚兄が凶暴で手に負えないと愚痴を言っていたぞ」

「ほほう、くろがねのヘンリエッタでも愚兄と雑談するのか」

「なっ、どこで聞いた!?」

「いや、水ゴーレムと戦った後に覗きをしたから」

「堂々と覗き宣言をするな!!」

「凍君、そこはオブラートに包んであげましょうよ」

「花子は話の分かる奴だなっ!」

「……戦闘員との恋バナ」

「面白そうですね是非詳しく!」

「やっぱりそっち側か!!」


花子とシスターは前に都に寄った時に少し話したくらいだが、まあ顔見知りくらいにはなっている。

ついでにシスターは俺たちが重婚したことを聞いて呆れていたが納得もしていた。焔に恋愛での勝負ができるとは思えなかったらしい。

正解だが、同時に俺が誰か1匹を選ぶような根性があるとも思わなかったと言われて少しイラッとして報復を考えている。さて、明日までに何をしてやろうか。

宿に向かう中でシスターへの報復を考えていると老婆がシスターを見て嬉しそうに話しかけてきた。


「あいや~、ヘンリエッタ様の友人ですか?」


歯が数本無くかなり間延びした話し方の老婆だが、言葉自体はシッカリしているのでボケが始まっているわかではなさそうだ。シスターも


「ああ。前司祭の事件の時に協力してくれた人たちだ」

「ほんならまぁ~、午後の結婚式には是非お呼びしませんとね~」


……ほほう。


「あ、凍が厭らしいこと考えてる」

「また私の幸せで遊ぶ気か!?」

「あら、そんなことしたこと無いわよ?」

「どの口が言うか!?」

「結婚式と言えば、暴露大会でしょうか?」

「止めてくれ!?」


スマン、既に前の醜態を思い出して色々と暴露しようと考えた後だ。


「大丈夫っ、悪いようにはしないよっ」

「何が大丈夫なのか教えてくれ!?」

「男を前にして緊張して何も言えなくて走り帰ったことがあったわね」

「言うなよ! 絶対に言うなよ!?」

「あ、これが噂の振りというものなんですね」

「違う!!」


何だろう、凄くテンポの良い漫才が繰り広げられている。その間に老婆は午後を楽しみにしていますと言って去って行った。何でも街の人たちと色々準備をしているらしい。

今は大体11時くらいで今から宿を取って飯を食えばシスターの結婚式は充分楽しめる時間だ。俺たちしか知らないシスター赤面ものの裏話も数多く取り揃えているので楽しめることは確実だ。当の本人の意志なんて知りません。

まだ『言うなよ!』と五月蠅くネタ振りをしてくるシスターを放置して宿を取り荷物を置いて協会に向かう。途中で都特有の飯を食ってから式場の協会に向かう予定だったのだが、ここで焔がシスターの結婚式だからそれなりに良い服にしたいと言い出した。

半分くらいの金を魔都に置いてきているとはいえまだまだ余裕はある。俺たちはパパッと服を選んでシスターの結婚式の冷やかしに参加することにした。

実は前に都で見ていた和服っぽいのを着たいと焔が言っている。前は浴衣で今回は和服だが、俺は和服と浴衣の違いを知らない。

服屋に行ってみると以前とはラインナップが少し違う。


「私これっ」


焔は金魚の模様の藍色のミニスカ和服を着て試着室から出て来た。着替えるの速いな。地味に元のドレスを脱ぐの苦労しそうなものだが。前に都で買ったのもこんな模様の服だったな。焔はメイド服といい和服といい、結構藍色の服を好む。


「私はこれかしら」


雷は、胸元とスリットがチャックになっているチャイナ服だ。以前は雷の体にピッタリのワガママボディをちゃんと包んでいた都のチャイナ服、今回は明らかに胸の部分が足りない。チャックを全開にして胸の谷間どころか左右のお山の間が見えている。下着が無いのが丸分かりだ。スリットは普通のチャイナ服程度に閉められているのでそっちは問題無い。

……やはり痴女か?


「これ以外に着れる服が無いのよ」

「……吸乳」

「しつこいわよ!?」

「あ、凍君。ちょっと背中をお願いしても良いですか?」


雷が焔に困っていると花子が試着室から俺を手招き……入ったらあかんやろ?

しかし、カーテンから顔だけ出してお願いされては断れないので人間に見つからないように周辺を見渡してから中に入る。

試着室の中では赤い花火模様の黒い和服を羽織った花子が俺に背を向けて立っている。髪をアップで結っていて綺麗な白い肌、うなじが見えてかなり色っぽい。しかも和服は羽織っているだけで帯が締められていない。だから俺からだと鏡に反射して和服の前が開いて下着がチラチラ見える花子が立っている。

重い印象の黒い和服の中に隠れる清楚な白い下着がちょっと俺の煩悩を刺激する。


「これ、お願いしても良いですか?」


そう言って首だけで振り向いて帯にしては細い紐を渡してきた。その際に服の布が開き雷に吸収されてサイズの小さくなった2つの膨らみが見えそうで見えない角度になった。

しかぁし、この程度の誘惑に惑わされる俺ではない。毎晩3匹にくっ付かれて寝ている身でこの程度のことに動揺していられない。

花子のはだけた和服に気付かない振りをして後ろから帯を回し背中側で縛る。あ、卑猥な意味ではないぞ。

ちなみに、力加減が分からなくて少し強く結んだら『あうっ、そんなに強くされたら、私っ』なんて言われてしまった。少しM入ってるのはどうにかならないだろうか。

試着室から出ると既に縦縞で紺の和服を持った焔に出迎えられた。そして隣の試着室に連れ込まれ、元々来ていた協会の戦闘服を脱がされる。下から。

順番がおかしい、順番が。


「焔、自分で着れるからちょっと離せ」

「大丈夫っ、花子には着せた分、凍に着せるのは私がやるからっ」


鼻息荒い嫁の言動がもう滅茶苦茶です。

パンツに手を掛けようとしたから手は叩き落として上着のチャックを外し脱ぐ。すると下に来ていたシャツのボタンを回り込んだ焔が1つ1つ外していく。

シャツの下の肌に頬擦りしながらボタンを丁寧に外す焔の頭を撫でてから顎を撫でてやると力が抜けたので焔の手の中から脱出し、シャツをさっさと脱いで和服を羽織る。

非常に残念そうな焔が俺の前から帯を締めるために後ろに手を伸ばし、前で丁度良い力加減で帯を結んだ。何でこんなに力加減が完璧なんだ?

試着室から出ると店主が微妙な表情をして待っていた。無視して会計を済ませて店を出る。


「じゃあ、ヘンリエッタの結婚式だねっ」

「その前にお昼でしょ?」

「何を食べましょうか?」


ワイワイと賑やかな嫁たちの服装を見て改めて言わせてくれ。

雷って、やっぱ焔と花子の胸吸収したんだな。


ええ、衣装チェンジです

胸の格差社会を表現したかったけど、やっぱり難しいですね


豊かな双丘を包に谷間を強調するチャイナ服はスリットにチャックを使うことでより攻撃的な性格を引き立てる

スラリと伸びた脚の先端では尖ったピンヒールが存在を主張し背の上がった分上半身の凹凸を際立たせる

視線を下から上に舐めるように持ち上げれば攻撃的なスリットが包む腰のくびれの直後に非常に豊満な2つのメロンが


雷「病院を呼ぶわよ」


あ、すみません巫山戯過ぎました

では、次回は2月1日になります~

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