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酒を呑む
君は酒を飲むだろうか
あぁ、よい気分だ。
酒はいい、
現実を忘れさせてくれる。
私には友人と呼べる人間がいるのかわからないが、
彼らはいずれも酒をやめた。
それは彼らが患った障がいに依るものだ。
私は彼らが酒をやめた行為に敬意をはらい、
かつ、私にそうならぬ心配をありがたく思う。
だがこれらは傲慢であろう。
君たちは酒におぼれていないか。
呑まないという選択肢ができるか。
それができることに最大限の喜びを思うことは、
きっと、人をわけるだろう。
酒を飲まなくても生きれるということは、
それは幸せなことなのだと私は思う。
酒を飲まぬ幸せはきっとどこかにあるだろう。