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6.崩壊

 

「......ヒール」


 勇者の怪我が一瞬で治る。


「おお、すげ」


 そのヒールの様子をみていると、爆炎が俺を襲った。


「うおっ、なに!?」


 振り向けば杖をこちらに向け驚きの表情を浮かべる女が。いや、俺のほうがびびったわ。


「な、な、なんで、効かないのよッ!?」


 黒魔道士が目を覚まし、俺に魔法をぶち込んでいた。熱くはないし痛くもないんだけど、ちょっとびっくりするよね。


 つーかそろそろこいつ殺っとくかな。里の皆も世話になったしね。

 白魔道士もそろそろ魔力消費させるのも兼ねよう。と、なればこれだ!


 魔力を練る。そして性質変化。――【冥黒炎(ブラックファイヤ)


「「!!」」


「黒魔道士、お前も燃えろ」


 ゴウウッ!!!


 漆黒の炎が黒魔道士の全身を焦がす。


「ぎゃああああ!! あづぁいい!? ああああっ、ああ」


 この黒炎、【冥黒炎(ブラックファイヤ)】は対象者の魔力をも取り込み焼き焦がし続ける《火属性》最強の魔法。


(......これは黒魔道士の肉体が灰になるまでその黒炎が消えることはない。 そして)


「......ヒール」


 白魔道士が黒魔道士をヒールで治し続け、白魔道士の魔力が尽きるまで黒魔道士の苦しみが終わることはない。


(そしてあの白魔道士がヒールをやめることは多分ない。 なんか自我が無いみたいだし。 多分、薬かなんかでヒールマシーンにされてるっぽいんよな、見てる感じ。 まあ、それもご利用させてもらうけども)


「あ......ひゃ......ああっ、ひゅ......ひゅっ」


 喉が焼けてヒールを止める命令も下せない。灼熱の無限地獄だな。ちょうどいいっちゃあちょうど良い。


「うおおお!!」


「おっ」


 勇者が立ち向かってくる。仲間を守るためなのか、それとも俺という魔物を人々のために駆逐しようとしているのか。

 まあ、そうじゃなかったみたいです。俺に立ち向かうと見せかけてどっか逃げようと走っていった。


「ひぃい、死にたくないっ!!」


 バチィ!!


「!? な、なんだこれ......見えない壁!?」

「さっき結界張ったっていったじゃん。 もう忘れちゃったのか?」


 その瞬間、勇者が地べたに頭を叩きつけた。


「すまん、ごめん、ごめんなさい!! お願いします、いうとおりにします!! どうか、命だけは......家族が、いるから! 子供も!! まだおさなくて、だから」


 ......はあ?


「おい、雑魚野郎くん。 お前は俺の里で何したか覚えてるか?」

「え、えっと、すみません」


「......すみません? 質問に答えろよ」


 ドゴッ


 腹に【空気砲撃(エアバレット)】を数発ぶちこむ。勇者は口から血を噴き出しうずくまる。


「お前らは、俺の仲間を......家族を、娘を皆殺しにした。 そんなお前らをどうして許さなきゃならないんだ?」


「ず、みば、ぜん。 ころざ、ない......で」


「お前の命乞いは、耳障りだなぁ。 吐き気がする」


 ガタガタと震える勇者。


「んー、お前もういいや」

「ひっ! いやだ! 殺さな――」


 バシャッ!


空気砲撃(エアバレット)】で頭を潰した。どんなに高レベルのヒーラーでも破壊された脳と心臓や魂は治せない。

 これで勇者はおしまい。


 さて、次は。


「おい、起きろ」


「ぐっ、あ」


「おまえは俺のこと覚えてる?」

「え、あ......あ」


 戦士も恐怖が勝り、ガタガタと震えるだけで会話すら出来そうにない。これは、もう駄目かな。

 でもやれるだけやっときますかね。


「じゃあ思い出させてやるよ」


 俺は体の一部を擬似的な手に変え、落ちていた木の枝を拾い上げた。そして――


「あ、え......?」


 ――ドスッッッ!!!


 目へ突き刺した。


「あがっ、がが、がが.......」

「あ! やべ」


 この反応はやべえ!!脳みそ貫通しちゃってる!!

 全身が痙攣おこしてるし!!あー、死んじゃったかぁ。


 ふと黒魔道士の方を見てみると、ちょうど魔力が尽きたのか黒炎が消え、白魔道士は倒れていた。


 ......終わったか。


 さて、最後は白魔道士だな。






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