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番外編 とある御令嬢のひととき

「鑑定」


鑑定結果

「銀のスプーン」

 不良品(欠け)

【銀鼠の茶匙ティーキャディースプーン

 幸運+0 (0/1)

 100ゴルド


「はぁ、とっても可愛い茶さじなのに。この子も倉庫行きね。いつか直せる職人さんを見つけるまで待っててね」


 小さな御令嬢は嘆きます。


「効果がわかる分、残念に思う気持ちが、大きくなって辛いわ」


 お行儀良く、オレンジティーをひと口含み喉を湿らせます。


「ジジーノ、次を観せてくれるかしら」


「お嬢様、次はこちらになります」


「鑑定」


鑑定結果

「クルミ材のオルゴール」

 良品

【クルミ古木の音箱】

 癒し+5%

 50,000ゴルド


「まあ、素敵。どんな音色なのかしら♪」


「お嬢様、良品でしたか」


「えぇ、銘は【クルミ古木の音箱】効果は癒し+5%、価値は5万ゴルドの逸品よ」


「良品なだけでなく【逸品】でしたか。それは良かったです」


「聴きながら、次の鑑定をしていくわ♪」


 小さな御令嬢は音箱オルゴールの蓋を開けネジをきりきり回します。


 異国のものなのか、あるいは古代のものなのか、聞いたことのない、優しい癒しの旋律が部屋を満たします♪

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