63/76
番外編 とある御令嬢のひととき
「鑑定」
鑑定結果
「銀のスプーン」
不良品(欠け)
【銀鼠の茶匙】
幸運+0 (0/1)
100ゴルド
「はぁ、とっても可愛い茶さじなのに。この子も倉庫行きね。いつか直せる職人さんを見つけるまで待っててね」
小さな御令嬢は嘆きます。
「効果がわかる分、残念に思う気持ちが、大きくなって辛いわ」
お行儀良く、オレンジティーをひと口含み喉を湿らせます。
「ジジーノ、次を観せてくれるかしら」
「お嬢様、次はこちらになります」
「鑑定」
鑑定結果
「クルミ材のオルゴール」
良品
【クルミ古木の音箱】
癒し+5%
50,000ゴルド
「まあ、素敵。どんな音色なのかしら♪」
「お嬢様、良品でしたか」
「えぇ、銘は【クルミ古木の音箱】効果は癒し+5%、価値は5万ゴルドの逸品よ」
「良品なだけでなく【逸品】でしたか。それは良かったです」
「聴きながら、次の鑑定をしていくわ♪」
小さな御令嬢は音箱の蓋を開けネジをきりきり回します。
異国のものなのか、あるいは古代のものなのか、聞いたことのない、優しい癒しの旋律が部屋を満たします♪




