番外編 とある二人の買い物
誤字報告頂きましてありがとうございます。
さっそく適用させて頂きました。
第二十三話
静止→制止
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とある街の、とある店で、ひそひそ話が聞こえます。
「姉ちゃん、あったぽん」
「いくら抜ける?」
「2千ぽん」
「買いね。隣りの棚で新しいのは・・・この灰皿は新顔じゃない?」
「残念、【逸品】じゃないぽん」
「あらら。他には、このワイングラスかな」
「当たり。5千抜けるぽん」
「やり〜、次つぎ〜。これ新顔よね。このガラス取手の手鏡」
「おうふぅ、20万抜けるぽん。効果に肌艶+10%付きぽん」
「うわっ、美味し過ぎ。やめられないわね。フフ〜ン♪」
鑑定結果
「ガラスの手鏡」
良品
【麗しの手鏡】
肌艶+10%
1,000,000ゴルド
「御婦人相手に引っ張りだこぽーん。精緻な模様の入ったガラス製、軽くて持ち運びにも便利な手鏡サイズ、効果は人気の「肌艶+」、銘も【麗しの手鏡】と完璧、価値100万ゴルドに対し、値付けは80万ぽーん」
「えっ?80万ゴルド?無理だわ〜。私、そういうの無理だわ〜。仕入れ予算10万ゴルド、その8倍とか、私、無理だわ〜」
「じゃ、姉ちゃん。この手鏡、棚の奥に隠して行こうぽん。いつか買えるかも知れないぽん。高くて買えない、もう一つの【逸品】もかくしちゃうぽん」
鑑定結果
「ダイヤモンドの指輪」
良品
【青金剛石の指輪】
幸運+1
1,500,000ゴルド
「弟よ、お主も悪よのぅ〜。けど、そういう、こすっからいところ、嫌いでは無いぞ。フフ〜ン♪」
「いやいやいや、姉ちゃんには遠く及ばないぽーん」
「フフ〜ン♪」
「ぽーん♪」
不穏な会話を響かせながら、二人の物色は閉店まで続いた様です。




