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竹馬の友と灰色歴史その一


月日は流れ

とある放課後の中等部の教室にて

まだ僕が性別の垣根のない頃に淡い思いを抱いていた薄茶色のふわふわした髪に意思の強い輝きの瞳を持つ王子様然としていた彼が魔王様へとジョブチェンジしている。笑顔の威圧で僕の周囲の気温が下がった気がする、背中が寒いし、怖いんですが


「り、凌平ちゃん、どうしたの?」


「ゆづき、高等部から家政科へ受験するそうだな。そんなに俺から離れたいのか?逃すとでも」


「僕が僕の進みたい道へ君の許可は要らないよ、

こうして女子避けの茶番劇に付き合わされるのはごめんだ。野郎からの壁ドンなんて嬉しくない、僕とじゃなく睦月とでも薄い本でかけ算されてしまえ!」


「は?薄い本でかけ算?」


面食らっている隙に僕は彼の囲いから脱兎の如く抜け出した。駆け込んだ先は生徒会室で、匂い立つような微笑みを浮かべる柏木家ご令嬢の祥子様達とお茶をしながら僕は相楽凌平魔王説を語っていた。


「まあ、幼等部からのお付き合いですものね。少しずつ社交も交えながら大人になっていくでしょうし、本音を吐けるゆづき様を手放したくないのでしょう」


「柏木嬢、それなら僕より睦月君がいるよ。彼等が高等部に行ったら同級生はもとより肉食系のお姉様方からも狙われるだろうから」


大変だね、僕は肉盾なんてごめんだ


?肉盾???



結局、僕は両親を始めとした家族から説得されエスカレーター式に高等部へ進んだ。その代わり休日や祝日を利用してアルバイトを始める条件をもぎ取った。先ずは第一歩!




ここまでお付き合いくださってありがとうございます。乙女ゲームって何だっけ?と思いつつ『ゆるふわ設定』を合い言葉に生温い眼差しで見守って頂けたら幸いです。キャラクターの演じ分けって難しいですね。暖かくしてご自愛くださいませ。

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