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私は悪役令嬢ではなく悪の令嬢になりたい!~私の推しは家族です!?~  作者: 苑央 秋
第二部 【緋(あか)の貴公子 蒼(あお)の騎士】
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緋(あか)の貴公子 蒼(あお)の騎士 14

ブクマ・評価ありがとうございます

そして衝撃の異世界転生・恋愛で日刊、週間共にランキング入りしました


上位じゃないけどもものすごく嬉しいです

読んで下さる皆さまのお陰です


 何で弟に引き続き女装をしているのかと問えば、アルフォンスさまは、さも当然とばかりにこう言った。


「アウローラをそっちの緋いのから奪い取るためにはこの格好が良いと言われたからだ!」


 ででーん、効果音でもしそうな勢いで胸を張る王子。

 (因みに会場へはコネを使って入ったそうだ)


 私としては唖然・呆然・愕然合わせて3然。

 うん、語呂が良い。


 いや、その情報誰からもたらされたものですかね?


「ちなみに誰に?」


 緋いのと言われたヒイロはそれに気にすることもなく、茫然自失な私の代わりに王子に尋ねてくれた。


 この流れからするとセバスチャン辺りだろうなぁ。



 と、思ったこともありました。



 けれど王子の口から零れた名前は全く違う人物で・・・・・・



「母上だ」


 まさかの王妃さま! 

 何ゆえ私を引き留める? 為に王子に女装を勧めたんですかね。


「「お前母親にからかわれたんじゃないか?」」


 先程までいがみ合っていたというのに見事なハモりを見せたヒイロとレオル。

 その目には王子に対する憐憫(れんびん)の情しか見えなかった。


 二人の言葉にムッとしながら、


「母上がそんなことするわけないだろ!」


 と、反論しているが、私からしてみれば二人の意見に同意するしかない。


 何度かお会いした中で感じてたけど王妃さまならやりかねない。

 ・・・・・・だってあの人多分、愉快犯だもの。

 自分が面白いならやってみよう的な考えの人だよ、絶対。


 王子は何も言葉を発しない私に向けて


「アウラも何か言ってくれ」


 と、言った。

 え、言うって何を? 素直に王妃さまは愉快犯ですとでも言えば言い訳? それとも引き留めたいならもっと格好良く来いよ! とでも言えばいいわけ?

 頭の中で疑問符ばかりが浮かんでは消えて行く。

 そして纏まらない思考のまま、思い付くまま言葉を発した。


「大変お可愛らしいです。王子」


 違う、そうじゃない。それはいま言うタイミングじゃなかったハズだ。 

 けれども発した言葉はもう元には戻らない。

 私は俯き頭を抱えた。

 どうしよう、蔑んだ目で見られる? それとも怒りの表情だろうか? 私は恐る恐る顔を上げ、王子の表情を伺った。


 けれど私の推測はすべて外れていた。


 ・・・・・・結論から言おう。

 王子は大変可愛らしく首元から紅く顔を染め上げていらっしゃった。


そして小さな声で「そうか」と言って俯く。


 おい、可愛いじゃないか。

 なんか変な趣味に目覚めてしまいそうなんですが、これが狙いですか、王妃さま?


 私が思わず王子に見蕩れていると横から抗議の声が上がった。


「アウローラ! 何ボーっと王子を見つめてるんだよ!? 可愛さなら僕の方が上だろ!」

 

 無言のメイド長に首根っこを引っ捕まれながらも抗議をする辺り面倒臭い感じに可愛い弟である。


「確かにユリウスも可愛いんだけどね」


 何分、お母さまに似ているので何とも筆舌に尽くしがたい。

 それに比べて王子は一見、元の容姿がわからない程に見事に変貌を遂げていた。

 まさか王妃さまの手腕によるものじゃないよね?


 言葉じりを濁らせる私に勝利を確信したのか王子は得意げな表情だ。

 しかも、ユリウスを煽るような言葉を発した。


「ほら、見ろ。アウラは僕の方が可愛いようだぞ。男らしく負けを認めろ」


 王子さま、そんな斜め上の方向で張り合わなくても。

 そして、貴方たち今の姿を自覚してます?

 女装ですから、男らしくとか言っても何の説得力もないヤツですから!?

 

 心の底から疲れ果てた私はがくりと肩を落とす。

 

 ゴーンと夜空に宴の終了を告げる鐘の音が響く。


「そろそろダンスパーティーも終わりだな」


 そう呟くヒイロに私は慌てて謝罪をする。


「ごめんなさい。せっかく誘ってくれたのにこんな騒ぎに巻き込んで」


 けれどヒイロは愉しげに笑って赦してくれた。

 

「良いよ、俺も結構楽しかったし。でもさ本当に悪いと思ってくれるなら」


 学院の非公式なダンスパーティーなんかじゃなく、


 「正式な(デビュタント)で踊ってくれる?」

      

 と、囁かれた。

 

 ・・・・・・囁かれた私の耳が熱いのはきっと気のせいだと思いたい。


 メイド長は兄と弟を連れ先に帰宅した。

 王子は婚約者なのだからと、私と一緒に帰るとごねたので苦笑いしたヒイロが了承し3人で帰る事になった。


 レオルは名残惜しいと言いつつも、まだ仕事があるからと去っていった。

 なんとレオルは生徒会の役員だったというのだ。(長期に学院を休んでいた罰として役員にされたそうだ)


 


 レディファーストだからと我が家に送ってもらった後、馬車に残ったヒイロとレオルがどんな話をしてのかはわからない。

 けれど後日、王子に呼び出された時に友達になったんだと嬉しそうに報告された。


 王子にも友達が出来て、ヒイロも令嬢たちからの避難場所が増えて本当に良かった。







 朝から姿を見せなかったセバスチャンはその後、ようとして知れなかった。



 ・・・・・・わけではなく、いじけて自室で銀食器を磨いていたそうだ。









 けれどその夜遅く、アウローラが小さな物音に目を覚ましテラスに出ると白い薔薇の花束が置いてあった。



 その薔薇がセバスチャン自らが大事に育てていたものだったというのは誰も知らない秘密のはなし。


 

ヒイロぐいぐい来てます

どうした、お前

不憫君じゃなかったのか!?

書き溜めして更新してる訳ではないのでこういう事が多々あります

勝手に動き出してくれる辺り書きやすいんですけどね

暴走する輩もいるので(筆頭セバスチャン)


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