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私は悪役令嬢ではなく悪の令嬢になりたい!~私の推しは家族です!?~  作者: 苑央 秋
第二部 【緋(あか)の貴公子 蒼(あお)の騎士】
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緋(あか)の貴公子 蒼(あお)の騎士 11

ブクマ・評価ありがとうございます

私の第2の目標 ブクマ100件達成です

本当に読んで下さる皆様のお陰です

ありがとうございますですよ.+:。 ヾ(◎´∀`◎)ノ 。:+.

 支えられ落ち着いて見てみれば、兄(普通)と弟(女装)。

 ・・・・・・何がどうしてこうなった。


「アウラ大丈夫かっ!?」


 焦った表情で駆け寄って来たヒイロは飲物を持って帰って来てみれば私が元の場所に居なかったのでメイド長にも声を掛け探してくれたようだ。


 私に近寄り、「連れが迷惑を掛けたようですまない」と私を支えていたのが兄だと気付いていないらしく声を掛けていた。


「・・・・・・アウラだなんて髄分と僕の妹に対して気安いじゃないか」

「え、シリウス? じゃあ、こっちの連れは・・・・・・うわっ!?」


 うん、そうなるよね。驚くよね。

 

「化け物を見た様な声出すなんて可愛い僕に対して失礼じゃないか」


 憮然とした態度の弟はピンクのドレスに金の髪を緩く巻いていて、確かにお人形の様に可愛い。


 ・・・・・・ただなんて言うか、


「アフロディーテさまに似てるな」


 ポツリとヒイロが言う。

 そうなのだ、女の子の格好をしたユリウスは母に生き写しというほど良く似ていた。


「お父さまに見せたら喜びそうね」

「別に喜ばないと思うけど。父さん母さんの外見だけが好きで結婚した訳じゃないっていつも言ってるし」


 ・・・・・・甘いぞ、弟よ。お父さまはお母さまの外見だけが好きなわけではないが、外見も大好きなんだ。絶対、今のキミの姿を見たら画家を呼んで母と並べて絵姿描かせると思う。


「お屋敷に戻りましたら早々に旦那さまにご報告して、絵姿の得意な画家を手配致しますね」


「っっ!?」

「うわぁっ!?」

「えっ?」

「出たっ!!」


 いきなり私の心の声に答えたかのようにメイド長の声が聞こえ、驚いて振り返れば私の背後に無表情で立っている。


「・・・・・・いつの間に」

「先程からおりましたが」

「ちなみにいつ頃?」

「お嬢さまにユリウスさまにぶつかった辺りでしょうか? お助けしようと思いましたがシリウスさまのお姿が見えたので手助けは不要と判断致しました」


 淡々と告げるメイド長の表情からは何も伺えない。


 ・・・・・・でもメイド長だいぶ前からいたんだね。

 うちの使用人て何でこう一筋縄でいかないのが多いんだろう。


「ところでシリウスさまは良いとして、ユリウスさまは何故女性の格好をしているのでしょうか?」


 あまりにも当然な質問に私とヒイロは頷く。


「え、えーっと」


 ユリウスは明後日の方向を向き、お兄さまはあー、とかうー、とか言っている。


「シリウスさま?」


 メイド長にはお兄さまも弱いのか顔色を窺う様に説明しはじめた。


「ダンスパーティー強制参加じゃないか。で、アウラ以外の女の子と踊りたくなかったかんだ。それにしてもユリウスもダンスパーティー行きたいって言うから利害が一致して・・・・・・」

「女装になったと」

「うん」


「男としてのプライドねぇな」


 私はネタとしては面白いから良いけど、公の場でやられるのはちょっと、ねぇ。


 メイド長は深く深く息を吐くとお兄さまに一切の表情が消えたまま静かに告げた。


「シリウスさまとユリウスさまには公爵家としての対面というものをもう一度ご理解いただかなくてはいけないようですね」

 

「え」

「ひっ」


 うわー、お父さまのお説教かお母さまの躾かはたまたその両方かどれかわからないけど最悪だわ。

 大人しく何処かのご令嬢誘うとか、連れてきて貰えば良かったのに。


 完全に他人事と化している私は暢気にそれを眺めていた。


「時に、お嬢さまはどなたかをお探しだったのではないですか?」


 メイド長の言葉に私はハッとしてパーティー会場に視線を巡らす。


「・・・・・・いない」

「何だ、知り合いでもいるのか?」


 そう問いかけるヒイロに私は曖昧な笑みを浮かべながら答えた。


「知り合いというか、蒼騎・・・・・・いえ。蒼い髪の男の子を見かけたもので」

「蒼い髪、ねぇ」


 ヒイロは暫く考えこむとおもむろに口を開いた。


「それレオル先輩じゃないか? そういや、さっき見かけたな」


 それを聞き、兄もぽんっと手を打ち同意する。


「あぁ、そういえばそうかもね。最近見かけないから忘れてたよ」


「お兄さま、そのレオルさまは私の知るレオルではありませんよね?」

「何言ってるのアウラ。レオルはレオしかいないよ」


 念のため確認をした私に、呆れた様子で返す兄。


 全く人の事バカにして、お兄さまだってメイド長に首根っこ捕まれてるじゃないてすか。

 ふーんだ。


「何だったら呼んできてやるよ。その方が早いだろ」


 そう提案し、すぐにレオルを呼びにってくれた。


 ヒイロってば本当にいい人。




 はたしてヒイロに連れてこられた蒼い髪の毛の少年は、






 紛れもなく私の幼馴染みのレオルその人だった。



 ・・・・・・どうなってるの?

蒼騎士の正体は本当にレオル君なのか

お前髪の毛染めたのか!?

詳細はまた後日

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