表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫の瞳が輝くとき  作者: ねkむ
3/4

陽だまりからの出発

黒猫が分身の一体と戦います

女神を見送った黒猫はいつものようにパトロールにいそしむすると


「あれなんであそこ薄暗いんだ」


周りの人間たちはまったく気がつかないのだが黒猫の目には不自然に薄暗く見えた


気になってその場所に近づく黒猫の鼻に普段はまったくしない不快な臭いが漂ってくる


いやな予感に突き動かされ先を急ぐ黒猫の前にいつもかわいがってくれる酔っ払いの兵士が現れる


そしていつものように近づいていくと酔っ払いの兵士は黒猫を異様に避け近づくほどに後ずさる


そこで黒猫は壁際に兵士を追い詰めると勢いよく飛び掛り尻餅をついた兵士の上に着地すると


「ぎゃーーー」


ものすごい声を上げて身をよじると兵士の口から黒い形状の定まらない何かが出てくる


そしてそれは煙のようにやがて薄れると消えてしまった


それと同時に黒猫の目にだけ映っていた薄暗がりは消え


正気を取り戻した兵士がいつものように黒猫をかわいがってくれた


兵士と別れた黒猫が


「あれが女神様の言っていた悪意の分身なのかなだったら許せないんだけど」


そう言ってぷりぷり怒っていると


「ええあなたが倒したのは悪意の分身で間違いないわ」


そう言う女神の声が頭の中に聞こえてくる驚く黒猫に


「祝福をあげたときにあなたと話せるようにしておいたから聞きたいことがあったらいつでも聞いてね」


そう言う女神に黒猫は


「わかりましたそれでなんですけど悪意の分身ってみんな人間の体の中に居るんですか?」


「それは違うわ今のやつは小さすぎて人間の中に寄生しないと自分を保てなかったのよ、本来の大きさな


ら普段は影なんかに化けて近づいてくる人間をそそのかしているはずだから」


そう言って女神は黒猫を勇気付ける


「黒猫さんあなたに名前をあげたいのだけど受け取ってもらえるかしら」


黒猫はびっくりする飼い主を失ってから名前を無くし野良として生きてきた自分に


名前が戻るなんて黒猫は小躍りしたくなるほど喜び頷くと女神は


「それじゃあ、あなたにノワール・キャバリエの名を再び授けましょう」


女神が告げた名に黒猫はまたびっくりする


「その名前は・・・」


「ええあなたが失った家族から愛とともに贈られた名前大切になさい」


ノワールは空に向かって悲しげに声を上げていた



黒猫が取り戻した飼い主から贈られた名

ノワール・キャバリエ

その名を胸に黒猫はいく


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ