tips043_偽剣系統解説(nAil系、wic系、rUn系)
いわゆる設定解説
・nAil系列
開発:ジャベリン研-“教会”
年月:12世紀~
主な使用者:ロイ田中、8《アハト》、6《ゼクス》、2《ツヴァイ》
元型:聖剣伝説
【神剣】
vvxNAIL
【模倣品】
ディーネイル-イヴィーネイル-イヴィーネイル2-ピュアーネイル
【劣化品】
-リリアネイル
剣聖nAilにまつわる物語を基に鋳造された偽剣。
形状はどれも似通っており、必ず片刃で薄い剣身となっている。
元型が聖剣伝説であることもあってか、「斬り裂く」ことに関しては、同時代の偽剣の中にあっても頭一つ抜けた性能を持っていた。
またステップの性能もよく、機動性という点でも良好であったため、前線における精鋭には好まれていた。
ただしその構造から耐久性に難があるとされ、事実8《アハト》が使用していたものは数回の戦闘で破壊されていた。
フィジカル・ブラスターにも癖があり、砲撃としては使えず、巨大な光の刃で「斬る」形状となっている。
王朝時代のジャベリン研に残されていたvvxNAILのデータを基に、
“教会”が再現したものが試作騎にあたる『ディーネイル』。
これを8《アハト》が使用し、そのデータを基に発展させたものが『イヴィーネイル』となる。
“転生”したロイ田中の鞘に入っていた実戦データと、
6《ゼクス》の意見を取り入れて調節したのが『イヴィーネイル2』。
これらを量産するために、劣化品として生産されたのが『リリアネイル』であり、
精鋭用に少数量産されたのが『ピュアーネイル』となる。
『ピュアーネイル』『リリアネイル』は完成後、聖女戦線に投入され一定の戦果を挙げた。
このように開発には異端審問官のデータが多分に使用されている。
これは異端審問官が少数での任務遂行の必要があることや、想定敵が聖女であることといった性質上
ワン・オフの試作騎を実戦運用するのに向いていたことが理由である。
そのため“教会”の工房は異端審問官と距離が近く、場合によっては設計段階から異端審問官が関わることもある。
・wic系列
開発:ジャベリン研
年月:8世紀末~10世紀(ベルゾマのみ12世紀に新規開発)
主な使用者:フュリア
元型:ドラゴンスレイヤー
【神剣】
WIcXom
【模倣品】
ウィッカー-ウィッカーF→ベルゾマ
【劣化品】
ウイッカ-ウイッカ2-ウイッカ2改
クーゼル王朝統治下において、多く出回っていた騎種。
竜殺しの物語における、大魔女wicの言語が元型となっている。
炎を刀身にまとわせる機能が下位のエピゴーネンにまで搭載されていることが特徴。
初期の偽剣だけあって、特段に複雑な機構を持ち合わせておらず、整備性が高いのも特徴。
そのコピー・現地生産のしやすさから、rUn系と並んで世界で最も出回っている騎種の一つとされている。
8世紀末の“春”の巫女たちが投入したとされ、
そのことから、時代が下ったあとでも“春”軍にてwic系列の偽剣が運用されていることが多い。
と、言っても10世紀頃までは模倣品を鋳造する技術があったのだが、12世紀になると、度重なるコピーにより質の低い劣化品が数多く出回るようになった。
元型が散逸してしまった以上、新規の模倣品の生産は厳しいとされていたが、
第一聖女を中心に集っていた聖女軍が、“春”の言語を集め、新技術によって復元を行った結果
数百年ぶりのwic系新型偽剣『ベルゾマ』を完成させている。
・rUn系
開発:ジャベリン研
年月:9~10世紀
主な使用者:ヴァレンティン、ヴィクトル、マルガリーテ
元型:建国
【神剣】
RNadx
【模倣品】
ルーン-ルゥン
ルーン・グゥル
【劣化品】
ルーン・アサルト
ルーン・ガード
ルーン・ノワレ
かつてクーゼル王朝の国防軍にて制式採用されていた騎種。
元型となっているのは月の王国rUnの建国史であり、基が長大な物語故、いくらかの脚色や部分部分を膨らませた言語が多く組まれている。
かつて神剣『RNadx』は
クーゼル王朝全盛期を統治していたランスバインⅧ世が愛用していたとされ、
この剣を複製したのが『ルーン』であり、各地の軍団長クラスに支給されていた。
『ルーン』は『RNadx』からの劣化が少なく、その分高性能だったが、
長大な言語を読み解く必要があったこともあり、使い手を選んだ
そのため『ルーン』を分割する形でデチューンし、大量生産したのが劣化品である『ルーン・ガード』『ルーン・アサルト』『ルーン・ノワレ』である。
フィジカル・ブラスターをオミットすることで機敏な操作性を残した『ルーン・アサルト』
フィジカル・ブラスターを重点的に再現した代わりに足が遅くなった『ルーン・ガード』
rUn系列の月にまつわる部分をかいつまんで盛り込んだ夜間用の『ルーン・ノワレ』
以上の騎種は多く生産され、12世紀にいたるまで使われている。
また各地の統治者によって独自のカスタムが施された騎種もあり、巨人用の『ルーン・グゥル』などが例として挙げられる。