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風景9

 恐る恐る入った部屋の中には棚がいくつかあって、全ての棚に金網で作られた籠の様な物が所狭しと並べられていた。暗くてよく見えないけど本当の生き物を何匹かここで飼っているようで、動物園みたいな臭いがする。その時、「助けてー。助けてポー。」どこだろ?周りに人はいないのに声が聞こえる。「エリちゃんアレなんじゃないですの?」上を見ると、一番上の棚に置いてあるペット用の籠から犬?の様な生き物がこちらを見ているの。「おー、君たち、良いところに来たんだポ。助けてほしいんだポ」え、え、ふえぇぇ!ど、動物が、しゃ、喋った?!

 と、とにかく助けてあげよう!私たちは梯子を持ってきてゆっくり籠を下ろして、出してあげた。「ありがと、本当に助かったんだポ」モコモコの毛でおおわれた薄いピンク色の、狸?犬?が私たちに話しかけてきた。私もキョウカちゃんも、パニックで何も言葉が出て来なかった。「あ、驚かせちゃった?ごめんだポ。僕ユニコーンのユニックて言うんだポ。助けてくれてサンキューなんだポー。」「ゆにこおん?」私がポカンとしていると、キョウカちゃんがハッとして「外国のおとぎばなしに出てくるすごいお馬さんの名前なのです。昔おじ様に聞きましたのです。」すると「そうなんだポ。凄いんだポ。」そう言ってこの不思議な動物はエッヘンという顔になった。「でも、馬というより・・・」「・・・タヌキさんなのです!」「そ、それは今は魔力が足りないからなんだポ。お仕事が終わる頃にはもとのカッコいい姿に戻ってるんだポ。あ、よく見てよく見て。おでこの所がツノなんだポ」「あ、ホントにとんがってる。」ツンツンと頭をさわってみる。「確かにユニコーンさんにはツノがはえてると教わりましたの。」「じゃホントにユニコーンなんだね。」「そうなんだポ!で、君たちは?」「エリだよ」「キョウカなのです。」「本当にありがとなんだポ。ささ、こんな暗い所はとっととおさらばなんだポ。出たらなんかお礼するんだポ。」そう言って私たちはこの薄気味悪い部屋から出た。

「ところでこれからどこに行くの?」「うーん。この町で探しているものがあるんだポ。その間生活できる場所を見つけないといけないんだポ。うっかりしてるとまた怖い人間に捕まっちゃうし、はて困ったポね。」「ふーん。なんならさ、うちに来ない?」「え、良いんだポか?」「いいよ!キョウカちゃんも、好きな時に見にこれるでしょ?」「ハイなのです!お世話しに行くのです。」「お世話って。ペットじゃないんだポ!」「まあまあ、良いじゃん。そうと決まればうちに行こ!」「ハイなのです。良かったですわね、これから宜しくです。ユニちゃん!」「ゆ、ユニちゃん?」「ユニコーンのユニックさんなので、ユニちゃんです。それしかないです!」「それ良いや。よろしくユニちゃん!」「もう勝手に呼べば良いんだポ!」「アハハ!」私達とユニちゃんの冒険はそんな感じで始まったの。


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