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崩壊するドグマとまさおの日常  作者: 和泉書房
秋のこと・一夜明けて
39/41

風景39

「ハッ!ここはどこ!」


 気付くと私は見知らぬ神殿の様なところで倒れていたの。私のほかに誰もいない静かな場所。どうしてこんな所に。確かさっき怖いお兄ちゃんに襲われて、何回か叩かれて、魔法で傷を治そうとして・・・そこから何も覚えてない。


「目覚めましたかエリー。」


「だ、誰?」


 とても綺麗な声が聞こえてきたの。でも誰も姿が見えない。


「私には姿がありません。私は全ての魔法を司る者。」


「魔法の・・・神様?」


「そうあなたが信じるのなら神様です。」


「そんな、神様が何で?」


「今、あなたの魔力が暴走を始めています。」


「そんなぁ。一体どうしたら良いの?」


「魔力の暴走はあなたの心の恐怖が生み出すものです。恐れてはなりません。これ以上恐怖に心奪われるなら、あなたから魔法が消えてしまいます。」


「私・・・頑張ります。・・・そうだよね、魔法少女は笑顔でいなくちゃね!」


「そうです!さあ、魔力に奪われた体を取り戻すのです!今一人の少年の命をあなたが奪おうとしています。何としても止めるのです!」


「はい!」


 そう言うと、私の周りが光に包まれて、神殿の風景が薄れていった。もと居た場所へ戻っていくのがわかる。



 そして気が付くと、さっきのお兄ちゃんのお顔をパンチする寸前!



 私の体!止まってぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!



 ・

 ・

 ・

 ・





「あれ、俺生きてる?」


 間一髪!やったぁ!ストップ成功!これで、みんな無事だね!


「ファサッ!」


 その時、何かがずり落ちる音が聞こえたの。何かしらって、アレッ?


「え、どした?俺なんかやったか?」


「ま、まさお。ず、ズボン!ズボン!」


「あい?は、んぬぁ!!」


 言われて視線を下にする、お兄ちゃんと私。すると、お兄ちゃんは何かを悟った様に、凄い遠くを見る目で呟いた。


「すまねぇお嬢ちゃん・・・・・お兄ちゃんの魔法も・・・・解けちまったみたいだ・・・・。」


「きゃあアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!」


 下半身が丸出しのお兄ちゃんを前に、私はまた悲鳴を上げた。そしてその瞬間、全身から力が抜けてまた意識を失ったの。

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