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崩壊するドグマとまさおの日常  作者: 和泉書房
秋のこと・一夜明けて
33/41

風景33

「助けてくれ~源内!これほどいて~!痛いのが満更でも無くなってくる前にほどいて~。」

「うわ、何してんの?こりゃ凄いね。ナイフかなんかで切った方が早いべ。えーと、ん。アレッ!」

「早くほどいて、悪い女王様連中倒しに行くぞ~。・・・どした?」

「・・・こんな所に居やがったかァァ!」

「へあ?どした源内?」

 見ると、女の子と寄り添ってる、例のたぬきのロボットにぼくらの源内さんはガッツリ釘付け。一方のたぬきのロボットと少女は顔面蒼白でガタガタ震えてる。

「あ、あ、ああ、またあの男だポ!」

「え、ユニちゃん知ってるの?うわ、ユニちゃん凄い汗!え、え、知り合いなの?」

「この町に来て直ぐにあの男の雷の魔法にやられたんだポ!」

「あ!それであの牢屋にいたのね!」

 源内いいよ~。人面犬とかもう良いよ~。いいからほどいてくれよ~。

「ヒユー。今度こそ逃がさねぇぇぇぞぉ人面犬んん!!!!!!!俺のビックマネー!!!!」

 そう言って、先程使用したスタンガンを再度取り出す。 謎の改造を経て本人曰く日本にいる四本足なら大体殺れるという代物らしい。

「アッヒャー!!!!!」

 飛びかかる源内。

「エリちゃん!危ないんだポポポポポポポポポポポポ!!!!!!」そう言ってたぬきのロボットは少女を突き飛ばした直後に、源内の餌食になった。



と思いきや、



「ポポポポポポ!でもポくもこのままでは終わらないんだポ!」そう言うとそのロボットの額の部分が突然隆起し、・・・角が生えてきたのだ。それにあわせて、今まで柴犬位のサイズだった体ががみるみる大きくなっていく。あっという間に馬くらいの大きさになった。そしてその角を源内目掛けて突き立ててきたのだ。とっさに空いている手で角を掴んで止める源内。しかしこれがむこうの作戦で、これでスタンガンの電流が巡りめぐって源内にまで来てしまう。恐るべしたぬき。

「んががががががが!」

「ンゴゴゴゴゴゴゴゴ!」

 悶絶する一匹と一人。しかし、両者ともがっしりと組み合い一歩も引かない。

「今度こそ逃がさねぇぞぉぉ!犬ッコロォォ!」

「こんのガキぁ!この前の借りじゃあ!踏みつけてブッ殺してやるぁぁああああ!覚悟しろぉォォお!!!!」

 何か両方キャラがVシネっぽくなってるが良いのだろうか?

「うるせぇぇぇ!馬刺にしてやらあ!!!!!」

「んだどこらぁ!!!!!人間風情が調子こいてんじゃねぇぞお!!!!」

「上等じゃコラアァァァッッッ!!!!!!!!」

「死に晒せやコラアァァァッッッ!!!!!!!」

「テッペン獲ったるんじゃぁぁああああ!!!!!」

「シマは渡さんぞコラアァァァぁぁああああ!!!!!!」

「「おんどりゃぁぁああああぁぁああああ!!!!!!!!!!!!」」


 次の瞬間である。


 軽い爆発が起こり。お互いがそれぞれの屋上の端に勢いよく飛ばされた。少女が馬から戻った犬?に話しかける。

「だ、大丈夫ユニちゃん!?シマってなに!?」

「え、エリちゃんは逃げるんだポ。」

 あ、一応そこは戻るのね。

「やだよ。置いてかないよ。」

あー、まずいぞー。どうみても動物虐待だよ。何かの条約で俺たち捕まっちゃうよ~。


こちらには飛ばされた源内。

「グハァッ!くそう!すまねぇまさお。このままじゃ、このままじゃ俺たちの美しい地球が・・・。」

 ・・・・初耳だよサイコ野郎。


 つうか、ほどいて~。痛いのが馴染みつつあるうちにほどいてぇ~。え、女の子が立ち上がっちゃったよ。どっか行っちゃうの?置いてかないで~。まさお兄ちゃんを誰か助けて~。その時だ!



「大丈夫か~。まさお~源内~。緒方様が助けに来てやったぞ~」



・・・あ、何かこれ駄目な気がする。

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