風景26
「ハロウィン潰す。ハロウィン潰す。おうおう、サオリのみならずお嬢ちゃん達もかい。よってたかって人をこけにするんかい。多勢に無勢かい。突っ込むだけ突っ込んで、抜きたくなったら力ずくで抜いて。挙げ句そのステッキが汚いだぁ!お兄さん傷付いたぞ!これだから、最近の子供は人の痛みが分からないって言われるんだぞ!ほならね、お兄ちゃんの立派なステッキ見せたるっちゅうねん。」
そう言って変なおじさんは、いきなり勢いよく自分のズボンをおろしたの。
「ぎゃあ!」
叫ぶ私。
「きゃあ!何ですの!汚いですの!」
キョウカちゃんの悲鳴もこだまする。
「遅かれ早かれ見るもんじゃボケぇ。初等教育じゃあ!英才教育じゃあ!人に突っ込む悪い子は突っ込まれても、文句は言えないんじゃあ!」
「うああこいつ何なんだポー!あれ!?あれは・・・エリス!男の後ろを見るんだポ!」
そうするとこの危ないおじさんの後ろに一枚のカードがフワフワと浮いている。
「ようやく見つけたわ。」
「おうおうおうおう、逃がさねぇぞ。こんな時間までハロウィンにかこつけて出歩く悪い子にはあれだ。トリックオアトリートなんて生易しいもんじゃねえ。トリート&セックスだ!」そう言っておじさんが私たちに詰め寄ってきた。もう駄目!そうしたらその時どこからかすごい勢いで走ってきた知らないお兄さんが、この危ないおじさんにとびかかって蹴っ飛ばしたの。
「サーチ&デストロイだ馬鹿野郎!嬢ちゃん達、ケガはねえか?」




