風景24
満点の星空の中を私たちは鳥の様に飛んでいく。
「キレイですの!上はお星さまがキラキラでいっぱい!下も町がキラキラでいっぱい!」
キョウカちゃんが大はしゃぎで喜んでいる。いつもは車で行くくらい遠い所でもステッキですぐなんだから。
「エリー、目的地はもうすぐだよ。あの駅の近くの公園に降りるんだポ!」
「わかったよ!」
そう言って駅前の公園に降りたの。ここは、昼間に一回来たことがあるけどすごく気味が悪いとこだった。夜はなおさら。うう、ここまで来てちょっと恐くなってきちゃった。何か気持ちの悪いおじさんもいっぱいいるし・・・。
「ん、どうやらタロットはポクたちが来たことに気付いたみたいなんだポ。気配が消えたんだポ!」
「え、じゃあどうやって見つけるの?」
「大丈夫!エリー、ステッキを元に戻して。」そう言われて、私はステッキを元の長さに戻した。
「よーし、じゃあ魔力を込めて思いっきりステッキを投げるんだポ。そのステッキは地上では邪悪な物を目がけて凄い速さで飛んでくんだポ!」
「わかった、やってみる。」
私は呼吸を整え、ありったけの魔力を込めてステッキを投げた。するとステッキは凄い速さで公園の奥の方に飛んで行ったの。
「追いかけよう!」
私たちはステッキの後を追った。しばらく進むとステッキが何かにぶつかった感じがしたの。その場所、公園と駅の間の暗くて本当に薄気味悪いところに出た時、街灯の光が届かない暗闇の中で、大きな生き物がこちらを睨み付けていることに気付いたの!不気味な鳴き声と、ピンと張ったシッポ。これが、魔力を手に入れた悪魔の姿!これって、私たち大ピンチだよ!




