風景23
「はぁ~。ユミちゃんちのママの手作りのチョコケーキ、最っ高に美味しかったよ~。」
「お菓子もいっぱいもらったのですの!」
「やったポ!これで1週間はおやつには困らないんだポ!」
「えー、そう言ってユニちゃん、きっとまたすぐ食べちゃうんだよ。」
「そ、そんなこと無いんだポ!」
「ユニちゃん、お腹壊しちゃうから一度にそんなに食べてはダメなのですのよ~。」
「・・・ハイなんだポ~。」
そう言って、私たちは友達の家でのハロウィンパーティーから帰る途中だったの。両手いっぱいのお菓子!すごーく楽しかったな!
そんな帰り道の途中でユニちゃんが急に立ち止まったの。
「ん、これは・・・ひょっとして。」
「どうしたのユニちゃん?」
「何か忘れ物ですの?」
「た、タロットの魔力の気配がするんだポ!」
「!!」
ユニちゃんの一言に、二人ともびっくり。ずーっと探して見つからなかったタロットがようやく見つかるかも!
「でも、今までずっと気配しなかったのですのよね?」
「魔法の国の生き物は、近くにエネルギーがあればそれに影響されて、自分自信の魔力を回復させることが出来るんだポ。で、ポクが思うにタロットのうちの一枚が、凄くエネルギーのある人に拾われたんじゃないかな。あ、凄い!魔力がドンドン大きくなってるポ!しかもとんでもなく黒いエネルギーで強力になってるポ!」
ユニちゃんが顔をまっさおにさせて叫んだ。
「黒いエネルギー?エネルギーに色なんてあるんですの?」
たしかに言われてみれば。私も疑問に思った。
「うん。エネルギーはそれ自体に良い悪いは無いんだポ。エネルギーのみなもとになる人間の心の問題なんだポ。良い心を持っていれば白、悪い心なら黒。持ち主の心で変わるんだポ!そして、黒いエネルギーを吸収したタロットは・・・とんでもなく危険な悪魔になってしまうんだポ。」
それを聞いて、みんな黙っちゃった。だけど
「・・・よし!止めよう!」
「エリちゃん・・・。ホントに危ないポよ。」
「大丈夫!この日のために特訓してきたんじゃない!」
やっぱり、こういう時はやってみなくちゃ。
「そうですなのです!」
キョウカちゃんもやる気だよ。
「・・・わかったポ。でも、危なくなったらすぐに逃げるポよ!」
「はーい」
そうと決まればさっそく変身!
「エリース・コスメデ・デコルテ・アン・ドゥ・トゥロワ!」
まばゆい光に包まれて、魔法少女マジカルエリー デコレーション完了!さあ、タロットの所まで行くよー!
「場所は・・・ちょうど駅の近くだと思うんだポ。」
「すごい遠いのです~。」
「大丈夫!エリス・トゥール・ドゥ・マギー!エール・ド・アルエット!」
ステッキを魔法の杖にして、キョウカちゃんを後ろに乗せて出発!アレ、そう言えば他の人を乗せて飛ぶのこれが始めてじゃ・・・。
「エリちゃん、何かステッキさんが苦しそうなのですよ。」
よーし、じゃあもっと集中しよ!
「アン・・ドゥ・・トゥロワ!」
力を込めてもう一度呪文を唱えると、力を取り戻したステッキは、私とキョウカちゃんとユニちゃんを乗せて空高く舞い上がったの!




