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崩壊するドグマとまさおの日常  作者: 和泉書房
秋のこと・再び
23/41

風景23

「はぁ~。ユミちゃんちのママの手作りのチョコケーキ、最っ高に美味しかったよ~。」

「お菓子もいっぱいもらったのですの!」

「やったポ!これで1週間はおやつには困らないんだポ!」

「えー、そう言ってユニちゃん、きっとまたすぐ食べちゃうんだよ。」

「そ、そんなこと無いんだポ!」

「ユニちゃん、お腹壊しちゃうから一度にそんなに食べてはダメなのですのよ~。」

「・・・ハイなんだポ~。」

 そう言って、私たちは友達の家でのハロウィンパーティーから帰る途中だったの。両手いっぱいのお菓子!すごーく楽しかったな!


 そんな帰り道の途中でユニちゃんが急に立ち止まったの。

「ん、これは・・・ひょっとして。」

「どうしたのユニちゃん?」

「何か忘れ物ですの?」

「た、タロットの魔力の気配がするんだポ!」

「!!」

 ユニちゃんの一言に、二人ともびっくり。ずーっと探して見つからなかったタロットがようやく見つかるかも!

「でも、今までずっと気配しなかったのですのよね?」

「魔法の国の生き物は、近くにエネルギーがあればそれに影響されて、自分自信の魔力を回復させることが出来るんだポ。で、ポクが思うにタロットのうちの一枚が、凄くエネルギーのある人に拾われたんじゃないかな。あ、凄い!魔力がドンドン大きくなってるポ!しかもとんでもなく黒いエネルギーで強力になってるポ!」

 ユニちゃんが顔をまっさおにさせて叫んだ。

「黒いエネルギー?エネルギーに色なんてあるんですの?」

 たしかに言われてみれば。私も疑問に思った。

「うん。エネルギーはそれ自体に良い悪いは無いんだポ。エネルギーのみなもとになる人間の心の問題なんだポ。良い心を持っていれば白、悪い心なら黒。持ち主の心で変わるんだポ!そして、黒いエネルギーを吸収したタロットは・・・とんでもなく危険な悪魔になってしまうんだポ。」

 それを聞いて、みんな黙っちゃった。だけど

「・・・よし!止めよう!」

「エリちゃん・・・。ホントに危ないポよ。」

「大丈夫!この日のために特訓してきたんじゃない!」

 やっぱり、こういう時はやってみなくちゃ。

「そうですなのです!」

 キョウカちゃんもやる気だよ。

「・・・わかったポ。でも、危なくなったらすぐに逃げるポよ!」

「はーい」

 そうと決まればさっそく変身!

「エリース・コスメデ・デコルテ・アン・ドゥ・トゥロワ!」

 まばゆい光に包まれて、魔法少女マジカルエリー デコレーション完了!さあ、タロットの所まで行くよー!

「場所は・・・ちょうど駅の近くだと思うんだポ。」

「すごい遠いのです~。」

「大丈夫!エリス・トゥール・ドゥ・マギー!エール・ド・アルエット!」

 ステッキを魔法の杖にして、キョウカちゃんを後ろに乗せて出発!アレ、そう言えば他の人を乗せて飛ぶのこれが始めてじゃ・・・。

「エリちゃん、何かステッキさんが苦しそうなのですよ。」

 よーし、じゃあもっと集中しよ!

「アン・・ドゥ・・トゥロワ!」

 力を込めてもう一度呪文を唱えると、力を取り戻したステッキは、私とキョウカちゃんとユニちゃんを乗せて空高く舞い上がったの!




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