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風景17

「エリス・トゥール・ドゥ・マギー!エール・ド・アルエット!」そんな呪文を唱えると持ってたステッキが宙に浮きはじめたの!そしていつもの四倍くらいに長さになって、ちょうどほうきみたいになったところで、「またがってみるんだポ」そうユニちゃんに言われて、ステッキにまたがってみた。カード達の居場所がわからなくなってから、何日かたったけど、少しでも早く魔法使いになれる様に日々頑張ってるってわけ。最初は鉛筆や消しゴムを、手でさわらずに動かす練習から始めて、徐々に大きな物を動かせる様になってきたの。そうしたら、今日は近所の公園でいよいよ空を飛ぶ練習をするんだって。頑張らなきゃ!

「ようし、そこで意識を集中するんだポ」うーん。出来るかな。よーし!集中して!・・・フワッ。「あ、浮いたのですの!」「え、ホント?って、はわわわ!」コテン!・・・イテテ、気を抜いたからかな?ひっくり返っちゃった。「集中力が足りないんだポ~。」「もう少しだったんだけどな~。」「惜しかったのです。」少し飛べたと思っても、それがなかなか続かないの。むずかしいなぁ。

 ステッキで飛ぶ練習を頑張ってたらあっというまに夕方になっちゃった。公園で遊んでた子達も、もうみんな帰る時間だね。「なかなか道のりは険しいんだポ。」「早くお空を飛んでるエリちゃんが見たいのです!」「うへぇ。そう言われても、自分でもいつになるのかわかんなくなってきたよぉ。」「ま~。また明日にするんだポ。」「では、私たちもお家に帰るのですの。遅いとまた、おじ様にお小言いわれちゃいますの。」「そうだね。」そうして私たちも公園を出た。その時キョウカちゃんが「あ、危ない!」と叫んだ。見たら道路の真ん中で小さなワンちゃんがうずくまっていたの。ケガをしてるのかそこから動く気配も無くって、しかもその時向こうから大きなダンプカーが物凄い速さで走ってきて!急いで助けようとしてもこんなに遠くちゃ間に合わないよ!どうしよう!すると、その時ステッキの先の方についてるダイヤの部分が急に光り出したの。

 ・・・よく、覚えてないんだけど、気がついたら道路にいたワンちゃんを抱き抱えていた。それもステッキにまたがって。そう。私、今空を飛んでる。「凄いんだポー!」「格好良かったですのー!」見下ろすと地上でユニちゃんとキョウカちゃんが手を振ってる。え、え、さっきまで全然飛べなかったのに。何で?後で聞いたらワンちゃんがもう少しでひかれそうって時に、私がステッキにまたがって犬を助けに凄い速さで飛んで行ったんだって。ぜんぜん覚えてないよ。地上に下りると、「とにかく、これで何とか飛べるようになったポ。」「やったのです!」二人ともとっても喜んでくれた。あ、助けたワンちゃん。よく見ると、のら犬にいじめられたのかな?身体中がボロボロだった。「かわいそうだなあ。ユニちゃん。この子魔法で助けてあげれない?」「わかったポ!ステッキの先のダイヤのところをワンちゃんにあてて。」「こ、こう?」「そうそう。それで呪文を唱えるんだポ」そう言われて習った呪文を唱えてみた「エリス・トゥール・ド・マギー! ラプリート・ピッチー」そうするとワンちゃんの体の傷が徐々にふさがっていく。毛なみも、すぐにツヤツヤになってきた!すごい!ワンちゃんが・・歩きだした。「やった!やった!」私とキョウカちゃんは嬉しくってピョンピョン跳び跳ねる。私、少しは魔法使いっぽくなれたかな?

 ユニちゃんが言うには、相変わらずタロットの気配は見つからないみたいだけど、魔法少女マジカルエリーは大忙し!だって町では困ってる人がいーっぱいいるんだもん。「エリちゃん格好いいですの!もちろん可愛いですの!」キョウカちゃんも一緒についてきてくれるし、安心だよ。気づいたら夏休みはずーっと困ってる人を助けてたかも。とっても、楽しかったよ!

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