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風景11

 夜我慢できなくて、お布団の中でもユニちゃんにもっといろいろ聞いちゃった。「でも、何であんな暗いところにいたの?」「この街に来てすぐに捕まったんだポ。怖かったんだポ。ポクが思うにあれもタロットの仕業で、きっと魔法で操られた人間だったポよ。凄く邪悪な顔つきだったポよ。しかもポクでも耐えられない位に強い魔法をかけてきたんだポよ。」「うわ~。怖いね。でも魔法って、ユニちゃんの国ではみんな魔法が使えるの?」「もちろんだポよ。だからタロット探しについてきたエリちゃんとキョウカちゃんがタロットのイタズラの魔法で怪我しないか正直心配なんだポよ。」「大丈夫だって、わたし体育は得意だし。いつもチアリーディングの練習でケガばかりだし全然平気だもん。キョウカちゃんだって、バッチリ守っちゃうもんね。」「そうなのかな~。う~ん、あ、そうだポ!」そう言うとユニちゃんはピョンと跳び跳ねて、空中でクルリと宙返りをしたの。

 次の瞬間、部屋の中がピカーッと光って、目の前にまるでステッキの様な、でも普段よくみるのとちがって宝石が散りばめられた凄くきれいなものが目の前に落ちてきた。「これを使うんだポよ。」「これはなーに?」「魔法使いのステッキだポよ。」「えー!ほんとー!」「人間の世界で一人だけ、本当に大丈夫な子に、魔法の力を授けて良いとお姫様にお許しもらってるんだポよ。」えへへ、照れちゃうなあ。「もちろん。良いことばかりじゃないポよ!一つ、魔法で悪さしちゃダメポ!」「はーい」「二つ、嘘ついたらダメポ!」「もちろん、はーい!」 気づいたら、ユニちゃんの前で正座して、運動会の選手宣誓みたいな感じになっていたけど、こうしてわたし桜坂絵理子は魔法使い一年生になったのでした。

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