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風景10

 放課後、エリとキョウカはエリの家にこの不思議な生き物連れてやって来た。エリの母親が洗濯物を取り込んでいる。「ただいま!」「こんにちはおばさま!」「お帰りなさい。あらキョウカちゃん。いらっしゃい。あら?かわいいぬいぐるみね。」「えへへ、ありがとうなのです。」そして、部屋に着くなり二人はユニックに向かって「それで、ユニちゃんはどこから来たの?」「何を探してるのですの?」「好きな食べ物はなーに?」「なんであんなところにいたのですの?」「もとの姿はどんなの?」矢継ぎ早に質問をたたみかける。「はわわ、はわわ、質問攻めだポー。話せば長くなるんだポー。そーね、ポクが住んでたのはここから遠い遠い魔法の国なんだポ。ポクはそこのお城でお姫様のおもちゃ箱の片付け係をしてたんだポ。」「いいなー。散らかしても片付けてくれる人がいるんだ。お姫様うらやましー。」「エリちゃんのこのお部屋も、いつも私と一緒に片付けて、気づくといつも夕方になってしまうのですものね。」「もー言わないでよキョウカちゃん~。」「おホン。あ~。続けるんだポ。でそのおもちゃの中に魔法のタロットカードというのがあるんだポ。」「たろっと?」エリがキョトンとする。

「外国の占いに使うカードなのです。」「そうなんだポ。だけどもこのタロットカードたちがイタズラばかりするから姫様怒っちゃったんだポ。」「・・・カードがイタズラするんですの?」「そうなんだポ。魔法の国のカードは喋るし、空も飛ぶし、時々人に化けてイタズラもするんだポ。」「すごーい。面白そー!」エリが無邪気に目をキラキラさせている。「面白くなんかないんだポ。カードたちが言うこと聞かないから姫様怒って全員引出しの中にしまったままにしちゃったんだポ。それでポクは姫様に言われたんだポ。絶対引出し開けちゃ駄目だって。」ウンウンと頷く二人。「最初はしっかり見張ってたんだポ。そしたら引出しの中から助けてくれって叫ぶ声が聞こえたんだポ。タロットたちが珍しく泣きそうな声でネズミが出たって言うんだポ。ネズミは何でもかじっちゃうから、タロットにしてみたら本当に怖いんだポ。で、それは大変と開けたら一斉にタロットたちが飛び出して窓から外に飛んでったんだポ。」「ネズミはいなかったんですの?」「うん。ポクは見事に騙されたんだポ。その後姫様にはちゃんとあやまったんだポ。で姫様とタロットたちを探したらびっくり仰天。どうも人間界に飛んでいったってことがわかったんだポ。魔法の国の人や物が勝手に人間の世界に行くのはダメって決まりになってるポ。それで、お父上である国王陛下には黙っておこうってことになったポよ。陛下にばれたらタロットたちを止めなかったポクとお姫様そろって、おしりペンペンとおやつ抜きになっちゃうポよ。」ガックリうなだれる。「はわわ、ペンペンは嫌ですの!」怯えるキョウカ。「それは、大変だ!探さなきゃ、皆で探そ!」何故か目をキラキラさせているエリ。「協力してくれるポか?」「もちろん!」「もちろんですの!」元気よく答える二人。その時である。玄関の方からエリの母親の声が聞こえた。「キョウカちゃん。おじさんが迎えに来たわよ。エリも今日はおしまいにしなさい。」「はーい」「もっと話を聞きたいのですが、しょうがないのです。私帰りますですの。エリちゃんまた学校で。ユニちゃんもまた明日!」「バイバイ。」「バイバイなのだポ。」

「奥さんいつもすみません。」「いえいえエリ一人だとおてんばで危ないったら無いんで。キョウカちゃんといると、多少は女の子らしくなってくれそうでこちらこそ有難いです。」エリの母とキョウカにおじさんと呼ばれている中老の執事の高田が玄関で会話している。「おじさまお待たせなのです。おばさま。お邪魔しましたのです。」そう言って二人は外に出ていった。「おじさま。キョウカは明日から宝物を探しに色々なところにお出掛けするのですのよ。」「ほう、そうですか。ではお車の準備をしましょう。」「いえ、それでは駄目なのです。エリちゃんユニちゃんといっしょに歩いていかなくては駄目なのです。」「う~む。そうですか。あまり遠くに行かないで下さいよ。高田は心配です。」「もー。キョウカはもう高学年なのですよ。お出掛け位できるのです!」「そうですか~。とにかく、町の東側には行かないで下さいよ。」

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