「里美!」
「里美!」
「鏡君」
気が付くと里美とともに古めかしい村のような場所に転移していた。二人で村の中心に縛られている。
「なんだ!お前ら!」
咄嗟に叫ぶ。
「こちらのセリフだ。突然転移してきたな。追加の人間か?」
「外人?いきなり何しやがるんだ!!はなせ!!!!」
「答えろ!」
「日本人だ!恐らく、お前らとおなじ、追加の人間だ!!」
「日本人?聞いたことないな、人間だと証明できるものはあるのか?」
「なんだと?」
「ここは人類最後の村だ。簡単に滅ぶわけにはいかない。お前が魔族ではないことを証明しろ」
「証明ったって・・・」
「ステータスを開けばすぐだろ!」
「なんだよ、それは!」
「なんだ?っていみがわからない。言語が違うのか?これだ!ステータスオープン」
男の前にガラスのような板が形作られる。
{
モーゼ 男 45
魂魄具 :火竜大剣
アクティブスキル :纏い【炎】 火竜の息吹 火竜召喚 纏い【火竜】
パッシブスキル :熱耐性 物理攻撃耐性 魔法攻撃耐性 金剛力 武芸百般
武技 :兜割 回転切り 正拳突き チャージ
物理攻撃力 :400
魔法攻撃力 :60
物理耐性 :400
魔法耐性 :340
}
「知らねえみたいだな。よし、殺すか」
「まてよ」
村人の一人が声を上げる
「ステータスオープンって言ってみろよ」
「え?」
「いいから」
「は、はい。」
「わかったよ」
「「ステータス?オープン?」」
「「わ!」」
目の前にはガラスのような板が浮いていた。
{来世鏡 男 lv.10
魂魄具 :大砲
アクティブスキル:大砲召喚(一門)魔力弾生成 魔力弾発射
パッシブスキル :武芸百般
武技 :なし
物理攻撃力 :40
魔法攻撃力 :200
物理耐性 :30
魔法耐性 :20
}
「なんだ、この変なステータス。魂魄具持ってるぜ、しかも、攻撃力、魔法だけ200って、才能的に言えば化け物クラスだよな」
「ああ、なんだ、こいつは」
「まぁ、これでにんげんだとわかったろ」
「ああ、女のステータスは・・・・」
{大和里美 女 lv.9
魂魄具 :鞭
アクティブスキル:鞭召喚(RS金属)
パッシブスキル :武芸百般
物理攻撃力 :40
魔法攻撃力 :0
物理耐性 :10
魔法耐性 :10
}
「どちらも適合者か。まぁ、受け入れてもいいんじゃないか?」
「そうだな。よし、縄を解くか。悪かったな。何時滅ぼされてもおかしくないからよ。警戒してたんだ」
「ああ。まぁ、気持ちは理解できるよ。だけど・・・」
「え?鏡君?」
おれは里美の前に立ち、男たちをにらんだ。
「里美はこんなところに急に連れてこられて、縛られたんだ。相当怖かっただろう。ちゃんと謝ってくれ。じゃないと禍根が残る」
二人は顔を見合わせ、笑った。
「はは、坊主、いうじゃねえか」
「わかったよ」
「「すまん」」
この後、二人は村の一角にある真新しい家に連れていかれた。