「どうする?里美。おれはお前がやりたいようにやりたい」
「どうする?里美。おれはお前がやりたいようにやりたい」
「鏡くん。でも、せっかく会えたんだから、もう離れたくないよ」
「・・・・わかった。なら決まりだな」
鏡と里美はBDカードを手に取り、コネクタにさした。さっきは気が付かなかったがコネクタは二つあった。
『妙な感覚がするな・・・・っ!!』
鏡は頭の中に何かが大量に飛び込んできたのを感じた。彼は頭の中で何度も戦った情報を受け取った。
【目がスクリーンとして利用できます。ステータスと称した個体の情報を見ることができるはずです。わかりやすさを重視し、放射能のことを魔力と表現してあります。稀に魔物を倒し、BDカードを得たときに変化した魔物の粒子を取り込んで各能力が上昇することがあります。これをレベルと称しています】
「妙なとこがゲームみたいだな」
【全員の言語は統一してあります。BDカードを挿入した時点で、全員が英語を話せるようになっているはずです。これは魔王が英語を話したことから統一させていただきわました。私の言葉が理解できますか?】
「ああ。学校がいらない理由がわかるよ」
「ほんとだね」
【それではそちらの転送ゲートから移動してください】
「じゃあ、いくか」
「あの・・・かがみくん」
「ん?」
鏡が振り向くと、里美が恥ずかしそうに手をもじもじさせていた。
「ああ。わかった」
鏡が里美の手を握る。
「ん!いこう」
「ああ、お前とならどこへでも」
こうして二人は何処かへ消えていった。