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【5次元の調査から、適合できる肉体を持っていたのは

【5次元の調査から、適合できる肉体を持っていたのは11人でした。そのうちの二人があなた方でした】


「人類を集めてもたった11人って、すごい確率だけど」


【いえ、人類以外にも、ドワーフ、獣人、妖精など、人類以外にも】


「ちょっと待て、ファンタジーの話をしてるのか?」


【5次元の調査は危険視され、長い間行われていませんでした。しかし、今回の調査で我々が信じていた歴史観は覆されました。嘗て、世界には本当に龍や妖精などが実在し、何らかの要因で滅びただけだったということが明らかになったのです】


「その集団に俺たちが入るのか?」


【危険性があるのは理解しております。ですが我々は適合者のみ使用可能な武器を制作しました。それが『魂魄具』です。5次元に存在する魂が求める最も適合する武器を顕著させるもので、RS金属という頑丈でありながら、自動で記憶した形に戻る金属を利用した最先端の武器ですが、これをデータとしてBDメモリに保存いたしました】


「いや、BDメモリに保存しても本体がないとだめじゃないの?」


【四次元に大量にRS金属を保存させておけば問題ありません。数千トンのRS金属が保存された4次元がすでに用意されております。それがこのBDメモリです】


「これに?どうやって入れたんだ?なんか、入り口がないとだめなんじゃ」


【4次元に入り口を作る道具など必要ありません。その道具が目印であることを記憶させておけば、4次元は自動的に開きます。そして、このBDメモリには膨大な戦闘技術と魂魄具の使用法が記憶されています。人類はあなたに魔王、および姫と魔物の排斥を要求します。】


「なるほどな。って、よくわからない。正直、あんたたちのために魔王を倒したり、魔物を倒したりすることにメリットはあるのか?」


【あなたたちの体はMM細胞、つまり老いることもない永遠の命を得たといえます。これでは報酬になりませんか?】


「そうか。・・・そうかもな」


【期間は指定しません。BDカードの破壊もお願いいたします】


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