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ここは人類最後の村、というか、適合者たちの拠点だ。

ここは人類最後の村、というか、適合者たちの拠点だ。

エデンと呼ばれる、魔物の入ってこれない泉のほとりに建てられたこの村は人類最後の希望というわけだ。

ここにいるのははるか昔の強者ばかり、彼らは龍や怪物がいたころ討伐を経験していたそうだ。


「じゃあ、新たな仲間を歓迎して乾杯!」

「乾杯!」


なぜかの宴会が始まっていた。


「あの・・・なぜ?」

「はははは、面白い話題なんて珍しいからな!何かあれば祝うのさ」

「へ、へぇ」


あの後俺達は村の一角にある家に連れていかれた。

そこでモーゼ(火竜大剣)と途中で助けてくれたオッドにこれまでの事情を詳しく話した。


「へぇ、ってことはあいつら俺らがここにいることも知ってて、しかもここに直接ものをおくれるのか、ばかにしやがって」


モーゼがこぶしを床にたたきつける。床がバキッと音を立てて割れる。


「うおっ」

「何やってんだよ」


オッドが手をかざすと空中からじょうろが現れる。それを傾けると中から水のようなきらきらと光る何かが出てきて割れ目を埋めていった。


「それは・・・・」

「魂魄具を使って能力を発動させたんだよ」

「魂魄具・・・・。あ、俺の【大砲】って」

「うん。魂魄具だね」

「へえ、僕も使えるんですか?」

「そうだと思うよ。技術スキルは理解してるだろう?」


そういって笑うオッド。


「しかし、団長たち、こんな時に限って帰ってこねえな」

「ああ。今日は近くの町まで行くって言ってたからな。もしかしたら野営してくるかも」

「あの、団長って・・・・」


突然村の門がある方向からカンカンと金属がぶつかる音が聞こえた。


「ああ、噂をすれば。夜までかかったか。昼までに帰ってくるとか言ってたのにね」

「そうだね。なんか強い魔物でも捕まえてきたのかな」


二人は立ち上がり、家の扉を開ける。


「さあ、二人とも。今日は宴会だぞ!一緒に来い!」



『そんなこんなで、外からやってきた10人くらいの人たちと一緒に飲んでるんだけど』


「うぃーーってことでわしがドワーフの騎士団長だったダンケだ。魂魄具はこれよ!」


空中に現れた鉄の斧を持ち切れず、取り落とすダンケ。爆風が走り、池に切れ目が入る。


「ああ!おっさん、聖なる泉が壊れる!やめろよ」

「ああ、わざとじゃない、怒るな、怒るな」

「怒ります!あーあー、また女神さまに怒られる!」

「いいんじゃよ。アイツとは旧知の仲じゃからな」

「はぁ。まったく・・・・」

「あ、新人、僕の名前はリム。狼族の首長の息子だったんだ。魂魄具はこれだよ!」


リムが腕についた武器を見せてくる。鉄っぽい色の金属が狼の形をかたどっている。


「おいおい、酒が減ってねえぞ、新人。まずは一気飲みだろ!」


チャラそうな男が里美と鏡に近づく。咄嗟に俺は間に割り込んだ。


「なぁんだ、できてんのかよ。俺がいただこうと思ったぜ」

「やめなさい。下世話よ、ジャン。それと」

「ああ。クラーラ、なんだ・・・よ?」


黒いオーラが女から立ち上っている。


「ど、どうした?」

「・・・・・・・いまのって浮気しようってことかしら?  え?」

「な、いや、ちがっ」

「いいのよ、もしそうならいって?少しでも気になったなら言いなさい、遠慮しないで、怒らないわ」

「もうすでに怒って・・・・・ひっ!おい、助けろ新人、きゃ、きゃあああああああああああ」


胸倉をつかまれたまま、村のどこかに引きずられていったジャン。


「そんなわけで、馬鹿とヤンデレ女よ。よろしくやって・・・ってあいつらとは無理よね」

「エレナ。そういってやるな。にぎやかでいいだろ」

「団長。ったく、甘いわよ。相変わらず」

「エレナ。お前こそ・・・」

「何よ。」

「エロすぎだろ。その恰好。ボタンとめろ「この変態!」ぐはっ」


ノックダウンする団長と呼ばれる男。


「お前・・・・よく打てるな、仮にも人類最強と呼ばれた俺をダウンさせる一撃を・・・」

「ふんっ」

「ああ。新人、おれは団長のライオス。よろしくな。それでこっちが・・」

「エレナよ。名前で呼ばないでね。姉さんか副団長と呼びなさい。

「え?」「え?」

「返事は!!!」

「は、はい!!!」


ライオスが隣で爆笑している。


「悪いな。エレナは俺の女だからな。それと、個々のメンツは大体あっただろうけど、みんな濃いやつらばっかりで困るだろ。まぁ、気にせず、頑張ってくれや」

「えらそうよ、団長」

「団長って、ベッドの上だとエルくんって呼んでくれるのに?」

「っっ!!あんた、ちょっと来なさい!!」

「あ、ちょっと。エレナさん・・・・いやああああああああああ」




『僕らの前で一体何が起きているんだろう。ただ一つ言えるのはやつらは全員濃いということだ』


そんなわけで、結局鏡と里美は二人で湖のほとりで飲み続けたのだった。


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