驟雨
驟雨
風捲傾盆白雨来
農人忽聴数声雷
雲奔蔽野鳴蝉歇
酷暑村辺生気回
・上平声十灰韻、仄起式、七言絶句。
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風は捲き、盆を傾く白雨来り
農人は忽ち数声の雷を聴く
雲は奔り、野を蔽い、鳴蝉 歇む
酷暑の村辺、生気、回る
・白雨=夕立の事。
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~大雑把な意訳~
強く風が吹いて、盆を傾けて水をこぼすような夕立が来れば、農作業をしている人たちは瞬く間に轟く雷声を聞き、走るように雲が動き野原を覆えば、さんざめくセミたちは鳴き止んだ。
焼けるような酷暑の村の辺りは、夕立の過ぎる頃にはあらゆる所で動植物や虫たちが生き生きとしはじめる。
意訳はあくまでも作者の作る時のイメージが主なので書き下し文との違いはあるかと思います。
ですが平仄の誤りはないはずです。
読んで下さりありがとうございました!