プロローグ
皆さん、こんにちは。
ようこそ、「広辞苑で戦う」の世界へお越しくださいました。
さて、本題に入りましょう。
あなたの家には、本棚はありますか?
本棚ですよ本題じゃないですよ。
では、あなたの家の近くに図書館はありますか?
図書室でもいいのですが。
あるなら、少し思い出していただけますか?
見てみたつもりになっていただいても全く構いません。
家の本棚の隅や図書館の端の方に必ずといっていいほどよくおいてある本が、一冊あると思います。
……さすがに言い過ぎか。一般家庭で持っている方は少ないかもしれませんな。
何はともあれ、心当たりがない方は、とても有名な書籍を当てるクイズとしてお楽しみください。
本といっても、小説ではない、絵本でもなく、児童書であるわけもなく、もちろん漫画でもない、参考書でもありません。
強いて言うならば辞書、それも、普通の辞書ではないでしょう。
一冊の癖にめっちゃ分厚いです。
大辞林とか大辞泉とかではありません。
広辞苑です。
題名にもヒントがありましたが、この世には、広辞苑というとんでもなく分厚い書籍があります。
総見出し語24万語あまり、厚さ8センチ、3000ページ近いその辞書は、重さが25キログラムを越えるスーパー書籍。
だいたい一リットルペットボトル一箱ぶんと近い重さです。。
箱買いする人なんていないって?
ちょうどいい例えがないんだよ。
この重さは、重石としてだけでなく、腰掛け、バーベルなど多用途で使うことができるでしょうか。
実に多用途でフレキシブルな使い方ができそうだ。
いやまあ、本業は辞書なんで。
しかし、広辞苑が本当にこんな使い方をされるとは、たぶん誰もが想像しなかっただろう。そう思います。