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個性的でありたい

「やるね、そんなタイプだとは思わなかったよ」

「そう?美登さんならもっと過激そうだけど……」

「いやあ、流石にVVVに触れるのは怖すぎるよ。触らなぬ神に祟りなしっていうからさ」

「まあ、祟られたらそれはそれで…… ネタになるからね」

「さすがVキャストに所属しているだけあるね。ネネちゃんもそっち側の人間だったんだね」

「そっち側?」

「良く言えば正統派、悪く言えば平凡なVtuberなのか、邪道、良く言えば個性的なVtuberなのか。私は後者の方が好きだからね。ネネちゃんがそういう人で嬉しいよ。これからも仲良くしてね」

「何か一緒にやりたいねー。また歌配信したいな」

「流石に3回目はね。そうだ、今度はコラボ配信でもしよっか? もう登録者も5万人くらいでしょ? コラボしても面白いかも」

「いいね! やろうやろう。トークテーマ考えとくよ」

「ありがとう、じゃあまたねー」



「というやりとりが美登さんと昨日ありまして……」

 俺と高木は放課後、公園でだべっていた。どっちからともなく、帰り道にちょっと公園でも寄るかとなり、コンビニで買ったジュースを片手にベンチに腰掛けている。

「おお、良かったな。嫌われなかったようで良かった。まあ自分で言うのもアレだが、なかなかセンスある反撃だったからな」

「まあ…… とりあえず視聴者からは好評だよ。高評価率も高いし、チャンネル登録者も伸びてるしね。5万人超えたんだ!」

「見た見た。5万人かー。だいぶすごい所まできたな。そろそろ上が減ってくるラインにいるんじゃないか?」

「ね。数字にとらわれるのは良くないってわかってい

るけど、評価されている、応援してくれている人がいるというのは嬉しいね」

「5万人に応援されているんだもんな。東京ドームが満員になるレベルだぞ? そう考えるとすごいな」

「後、再生回数や視聴者数が増えて、お金の方も入ってきまして…… 皆に渡すのももちろんだけど、大きな企画をしたいなとも思ってきたんだ」

「おお、そんなに入ってきたのか。それはいいな。大金をかけないといけない企画はあるからなあ。3D配信とかな」

「そうそう。まあ3D配信だと無難すぎるからちょっと尖ったことやりたいなあとは思うけど」

「意外だな。正統派で行きたいのかと」

「正統派ではいたいけど、個性派ではありたいよ。せっかく活動しているんだから唯一無二の存在でありたいな、と最近思うんだ。リレーイベントでも思ったけど、同じような活動をしている人はいっぱいいて…… その中で抜け出すにはやっぱり個性が必要だと思うんだよね」

「まあなあ。でもまあ、個性は徐々についてくるものだと思うぞ? 活動の積み重ねが個性になると思うけどな」

「そうかな? まあ色々してみるのが大事か」

「だと思う。色々なVtuberの初期の動画を見てみたが、今とはだいぶ雰囲気が違うVtuberが大半だからな。何かでバズったり、試行錯誤したり、色々な取り組みの結果今があるんだな、と思ったよ」

「そんなところも調べてくれているんだね。ありがとう。私一人だと5万人なんて辿り着けなかったかもしれないから感謝してるよ。もちろん綾香ちゃんと下井草さんにもだけどね。周りに恵まれているなと思っているよ」

「そう言う意味では高校生で活動を始めて良かったのかもな。大人になってから仲間を見つけるのは大変そうだ。今なら学校内に色々な人がいて、一緒にやっていくことがしやすいからな。今後の活動でも使える人材はまだまだいるかもしれないぞ。」

「そうだね。ゲームに詳しい人に教えてもらう、とかね。まだまだ伸びしろあるんだね、私」

「ああ、全然あるさ。目標は100万人だ! 道はまだまだ途中だぞ〜」

「そうだね。とりあえずそろそろ帰りますか」


 駅へ向かう帰り道、俺達は無言で歩く。もう何ヶ月も一緒に活動している仲だ。無言が気まずいということはないが、共通の話題がVtuberくらいしかないので他の人がいる場所では話しづらい。身バレは避けたいからな。

「あ」

「どうしたの?」

「お祝いしないとな」

「ああ、4人で?」

「4人でもそうだし、皆も含めてだよ。そういう場を開くのも考えないとなあ。ちょっと考えとくよ」

「ありがとう。両方は申し訳ないから私は4人の会考えとくね。お金は全部出すから何か食べたいものある?」

「おおお、なら焼肉だな! 良い肉が食べたい!」

「いいね、探しとくね」


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