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嘘告と勘違いされた俺。その勘違いを叩き直す。

作者: 夏目ななだ

「どうすりゃ上手いこと告白できっっかなぁー」


「どうするって言ってもなぁー」


「だよなぁー」



休み時間の教室。机にベタっと寝転んで真面目に聞いているのかすら分からない奴、中村なかむら紀彦のりひこと俺、桐敷きりしき裕二ゆうじだ。



「真面目に聞いてくれよ、俺今まで告白したこと無いのにさぁ」


「池田さんならお前が告っちゃ一発KOだろ?」



俺が告白しようとしている相手、池田いけだめぐみ。俺の幼馴染だ。幼稚園の頃から家が隣同士で昔から遊んだりしたり一緒に育ってきた仲だった。



「何を理由にそんなこと言えるんだよ」


「そりゃお前が日頃女子に告白されてるからだよ。その度に断って断って…ハァ」



紀彦が大きなため息をした。



「俺はな?告白してくれた女子は嬉しいとは思ってるよ?だけど恵以外の女子に興味はない」



俺が断言すると急に起き上がって頭をパチンッと紀彦は叩いて来やがった。



「何すんだよ急に!?」


「いやぁ、お前のその言葉にイラっと来たっていうかぁ?」


「なんでそこでイラっと来るんだよ?」


「贅沢な悩みを抱えてるところだな!アハハアハハ」



上を向いて笑い出す紀彦。いつも通りのキャラなので別に気になることはない。


俺は話を修正するために如何に真面目な話かを分からせるために机に肘を置き、指先を鼻の方まで持ってくるポーズをした。



「紀彦、もっとしっかり相談に乗れ」


「ああ、分かったぞ裕二君。その内容やらを語って貰おうか?」



なんだこの茶番は…




「どうすれば恵に告白する時に動揺せずに居られる?」


「動揺せずにか…そりゃまた難しいよなぁー」



シャーペンをクルクルと回しながら遠くを紀彦は見ている。



「気持ち的な問題だろ?」


「そうなんだよ…俺告白したこと無いから怖くてな」


「それだったら嘘告って思いながらしてみたらどうだ?」


「嘘告?」



紀彦は回していたペンを止め、ペン先を俺の鼻元へ突き出した。



「嘘告!良いじゃん。俺って天才だわ!嘘告だと思ったら精神的に楽だと思うぜ?真面目な告白ってわけじゃないんだからさ」


「いや…俺は至って真面目な告白なんだけどなぁ」



ペンの先を掴んで奪い取り、裕二の筆箱の中に放り込んだ。

ただ単に危ないから。



◇同時間廊下にて



「先生、こんなもの何に使うのかな?また聞いてみよっかな」



廊下にて理科室まで先生の頼み事で荷物を運ぶ私、池田恵。

昼休みには別に特別一緒に居るメンバーなんて居ないのでずっと暇を持て余しているので先生にこき使われる。



「あ、そうだ。ついでに教室寄って荷物だけ持って行こっかな」



理科室までの道に私たちの教室があるのでついでに理科の準備を持って行ったら戻ってくる必要なんて無い!


教室の前に着き、ドアを開けるのに困難していた瞬間に裕ちゃん達の声と明らかにおかしな内容の話が聞こえてきた。



『嘘告!良いじゃん。俺って天才だわ!嘘告だと思ったら精神的に楽だと思うぜ?真面目な告白ってわけじゃないんだからさ』


『いや……』



嘘告?え、裕ちゃんが嘘告?いや、もしかして今までの女の子に嘘告されたって事で悩んでるのかも…

昔みたいに…簡単に相談に乗れたらなぁ。




◇裕ちゃんと私の小学生



「なぁ恵…折り入って相談があるんだけどさ…」



学校の帰り道。小学生の頃は家が隣だったこともあったし幼馴染だったので毎日一緒に帰っていた。

そんなある日に相談しにくそうな顔をして裕ちゃんがこちらを向いている。



「ん?どうしたの?そんな顔しちゃってさ!」


「俺さ…女子から告白されたんだよ…」


「…え?」



私は歩いていた足を止めた。止めたと言うか止まったという方が正しかったかも。



芹沢せりざわからさ…」



芹沢さん。私たちの学年の中で一二を争う程の可愛い顔をした女の子だった。

その名前を聞いた瞬間に私は恐怖を覚えた。


―もしかしたら、こんな風に一緒に帰れなくなるかもしれない。


―隣を歩いて居るポジションが取られる?


―芹沢さん可愛いから裕ちゃんOKするかも知れない?


今の関係が崩れそうな恐怖だった。



「やっぱり俺っ」


「芹沢さん!良いじゃん裕ちゃんに可愛い彼女が出来るんでしょ!?おめでたい事じゃん!?何をそんな顔してるのさ!」



その時私の顔は無理やり作り出した笑顔。


『行かないで』


『断っちゃったら?』


そんな一言でも言うのが私の本音だったのに…

作り出した笑顔は自分でもどんな顔をしているのかは全く分からなかった。とにかく笑った。おめでとうと笑った。



「…恵がそう言ってくれるんだったら一回付き合ってみよっかな」


「…」



流石にそれ以上の言葉が出てこなかった。私は無言の笑顔で裕ちゃんに頭を振っていた。


―自分を押し殺すために。



* * * * *



「恵、俺芹沢と付き合ったわ。ありがとうな背中押してくれて。やっぱりお前はいいやつだわ」



翌日の朝、登校時に笑顔で私に付き合ったと報告をしてきた裕ちゃん。



「良かったね。まぁ女子の相談役は私だからね?しっかり芹沢さん喜ばさないと!」


「頼りにしてるぜ、恵っ!」



背中をポンっと叩きながら私に最高の笑顔を見せてくる。

…ズルいよ。




朝に裕ちゃんと一緒に登校した日の放課後の事だった。

私は家に帰ってアニメを見る為に急いで荷物の支度をして教室を飛び出した。



「ねぇ池田さん。ちょと付いてきてくれない?」



急いでいる私に声を掛けてきたのは学校の美女、今日の朝にも話題にしていた芹沢さんだった。



「えっと…」



アニメを見る為に早く帰りたかったので断ろうとすると腕を掴まれて無理やりに連れていかれた。

いつもの愛くるしい芹沢さんではなかった。


連れてこられたのは体育館倉庫の裏側。周りからは何も見えない場所だった。

私は何が何だか分からなかったけど芹沢さんはいつもと違うと悟っていた。



「ねぇ池田さん」



芹沢さんが私をコンクリートの壁の傍に立たせて詰め寄ってきた。



「あなた、何様?」


「え、えっと…ごめん。何のことか分からなくて…」


「ハァ、なんでこんなこと分からないのかなぁ」


私の肩に手を置いて顔を近づけて芹沢さんは言った。



「私と裕二君が付き合ってるって、こ、と」


「…コクッ」



私はあまりのいつもとの違いに言葉が出ずただコクッと頷いた。

もちろん二人が付き合ってることなんて裕ちゃんから聞いたので知っている。


…でもそれが何?



「あんた、彼女居る男と一緒に学校登校ってホント何様?喧嘩でも売ってんの?」


「えっと…」



オドオドしている私を見た芹沢さんは砂を蹴って私に掛けてきた。



「池田さん、今後裕二君に近づかないって誓ってくれない?今すぐ!ここで!」



芹沢さんは起こった様子で私に対して声を荒げた。

一刻も早くこの時間から解放されたかった。



「ねぇ、何泣いちゃってんの?台無しな顔がもっと台無しになってるよ?アハハハハ」


「…」


「早く誓って。池田さん?」


「はい…私は今後一切芹沢さんの彼氏、桐敷裕二には近づきません」


「はっ、あんたが裕二君に近づかなかったらこんなこと無かったのにねぇ~」



芹沢さんはそのまま正門を出て帰っていった。

残された私は恐怖の時間から解放された安堵感でその場で泣き崩れてしまった。

アニメの事なんて考える余裕すらなく…



* 



それからというもの、私はあの恐怖から避けるために裕ちゃんを避け続けた。周りから聞こえた話によると中学に入って直ぐには別れていたらしい。


だからもう裕ちゃんを避けなくていい。そんなこと思っていたところ、中学生に上がって裕ちゃんは色んな女の子からモテだした。


もうあんな事にはなりたくない。絶対に嫌だ。裕ちゃんに近づく女子には勝てない…

そんなことを思っていると全くもって関わりのないまま高校生になってしまった。




◇変わってしまった裕ちゃん



「嘘告って…あんな告白に対して純粋だった裕ちゃんが…?」


昔とはお互いに随分変わったんだね…裕ちゃん。


もう少しだけその話について聞きたかったが昼休みが終わりそうになっていたので私はその場を急いで後にした。




◇翌日の放課後


「さっ…早く帰ろ」


私は裕ちゃんなどとは違って部活などには所属していないので放課後になったら急いで家まで帰る。

席を立って教室を後にしようとした瞬間に私は裕ちゃんの友達、中村君に呼び止められた。



「池田っ!この後お前は屋上に行け」


「はい?」



中村君が天井を指さしながら話していた。



「なんで急に屋上?私早く帰りたいんだけど…」


「頼む池田!良いから屋上に行ってくれ!頼むッ!」



頭の前で手のひらを合わせてお願いしてくる中村君。

私はとりあえず荷物を机に置くことにした。



「だからなんで?私が屋上に行くってなんでなの?」


「えっと…」



中村君の目が左右に泳いでいた。



「これはなっ!ある人物からのお願い事なんだ!だから頼むって池田!」


「ん~」



ここまで頼まれたら引きづらい。



「分かった。私は屋上に行けばいいのね…」


「はっ!ありがとうな!池田!」



満面の笑みを浮かべている中村君。

何?私が屋上に行くだけで中村君がそれだけ喜ぶことって…何?



* 



「ったく!なんで私が屋上に行かなきゃならないの…早く家に帰りたい~」



私は今屋上への階段を登っている。昼休みとかだといろいろな生徒がいるけど、放課後になると屋上って本当に人が居なくなる。


早く帰りたい熱心で階段を登り、屋上の扉を開けた時に目の前に入っってきた。



「…裕ちゃん?」



屋上のフェンスを掴みながら遠くに見える赤く染まった夕日を眺めていた。

私はそのまま屋上へと足を踏み出した。



「何…してるの?」


「ッ‥‥」



私の顔を見るなり裕ちゃんはこちらに早足で近づいてきた。

私はそんな裕ちゃんを見て一歩だけ後ろに下がった。



「なぁ恵」


「は、はいっ!?」


「…」


「顔…赤いよ?」


「…俺と」



裕ちゃんの顔は夕日のせいか耳まで真っ赤だった。



「俺と付き合って…くれないか?」


「…え?」



裕ちゃんから伝えられたこと。


―告白だった。


私はいきなりの事過ぎて戸惑ってしまった。



「えっと…」


「…」



裕ちゃんの目は私の目を真剣に見つめていた。

そんな状況で私の頭に浮かんできた言葉。


『嘘告』


今日の昼休みに裕ちゃん達が話していたこと。もしかしてこれが嘘告?私の事もてあそんでる?

裕ちゃんは私をジッと見て何も話してはくれない。



「ねぇ裕ちゃ…裕二君。私はその返事しないとダメなの?」


「え…」


「だってさ…私聞いてたんだよ今日のお昼休みにさっ、裕二君達が嘘告をするって話…」


「そ…それは、ちがっ!」



私はそれ以上傷つきたくなかったので裕ちゃんの方を見ずに背中を裕ちゃんに見せた。



「ダメだよっ…?そんなこと、しても。誰も…っづ、誰も幸せに…なれないんだから…」



私は目からの涙を堪えるのに限界を感じたため急いで屋上を後にした。

とにかく裕ちゃんから離れたい。見られたくない、とにかくっ。とにかく遠くに。




◇逃げられた裕二 



「…」



屋上に居るのは俺一人。さっきまで恵が居たが…逃げられた。

強い風が屋上を襲った。



「なんだよ…っ」



何も考えることが出来ず立ち尽くしていたら屋上のドアが開いて頭がピョコっと出てきた。

紀彦だった。



「えっと…裕二?」


「…」



紀彦は屋上に入り俺の元に歩いてきた。



「なぁ、紀彦」


「っ!?どうしたよ」


「俺たちの会話、聞かれてたよ…アハハ」


「会話?」



紀彦は何の話だ?と首を傾げる。



「嘘告の事聞いてたって。今回の告白が嘘告って勘違いされた」


「ハァ!?勘違いって…今池田はっ!?」


「走って出て行ったよ。嘘告なんて誰も幸せにならないってさっ」


「…」


「なぁ紀彦…」



俺の顔がどうなっているかは分からない。ただ自然と目から涙が出てきた。



「俺はっ、俺。どうすりゃいいと思う…?」


「…一旦、場所を変えようぜ?パフェだって何でも奢ってやるからさ?」



優しい声で話してくれる紀彦。やっぱりこいつは優しいやつだ…


俺はどうすれば良かったんだ…?

強引に止めるべきだったのか…?

しっかり言い訳を言った方が良かったのか…?



「とりあえず裕二!お前はまだフラれたわけじゃないだろ?」



紀彦と俺はファミレスへと場所を移した。



「まぁ…フラれた訳じゃない…」


「ほらっこれでも食って一回気分紛らわせろ」



紀彦はチョコレートケーキを俺の元へ突き出す。



「…うめぇ」



普段のチョコレートケーキは物凄くうまいのに今回食べたチョコレートケーキはうまいだけだった。



「フラれてないんだったらしっかりと池田に説明したいところなんだけどなぁ」


「…それが簡単に出来ねぇんだよ。俺たち」


「でもお前池田と幼馴染なんだろ?なんでそんなに距離空いてんの?」



不思議そうな目で俺を見つめる紀彦。



「分からん、ただ一つ言えるのが中学校に入る前から明らかに俺は恵に避けられてるんだよ」


「避けられてるって…具体的には?」


「例えるならぁ、朝の登校とかずっと一緒に行ってたんだけど急に一緒に行かなくなって先に行かれてたんだよ学校に」


「そんなのただ他の人と行ってるって言うだけじゃ?」


「他にも学校で理由聞こうとしたら無視されてそのままトイレに逃げられたことだなぁ」


「…そりゃ避けられてるな」


「キャラまで変わったし…」


「キャラ?」



俺は口に付いたチョコをふき終えて話す。



「っああ。昔はめっちゃ明るいキャラでさ、髪もショートでどっちかというとヤンチャ女子系だったんだけどなぁ。あ、良く一緒にアニメの話してたわ。まぁ今は静かになってな、いつの間にか変わってたよ」



恵の今は若干近づきにくいようなオーラを出すタイプの女子になっている。昔から知っている俺からしたらあの変わりようには訳が分からない。ただ一つ言えるのが俺の事を無視しだしたときに変わったところだろうか。



「なんかお前池田にしたんじゃねぇの?」


「なんもしてない!それだけは確かなんだよ」


「ま!だからって行かない理由にはならないって訳よ。お前が行く気があるか無いか、それだけだぞ」


「行く気?そんなの行くに決まってるだろ!俺がこんなことで恵を傷つけて終わりたくないんだよ!」



紀彦が席を立った。



「それじゃ、行くっきゃねぇな。今から」


「って、今から!?」


「当たり前だろお前。その決意が燃え尽きない内に行くっきゃねぇだろ」


「…そうだな。俺、今からあいつの家行ってくる」


「ああ、ここの金は任せとけ。だからさっさと行ってこい」


「助かる」


俺も席から立ちそのまま店を後にした。

恵の言った言葉に俺は絶対負けない。抗って見せる。




◇幼馴染の家


「ハァ、ハァ…やっと着いたぞ。恵」



俺が今居るのは恵の家の前。ファミレスから急いでここまで走りこんできた。

普通に呼んでも出てこないと思うのでインターホンで宅配の真似をすることにする。



(ピーンポーン)

『はい、どちら様ですか?』



鼻をつまんでいつもの声から変えてバレないようにする。



『池田様~宅配便でーす~』


『あ、今行きます』



家の中からドッドッと足跡がした後に家のドアが開いた。


(ガチャ)

「はーい、ありが…」


「よぉ恵、話があるんだ。ちょっといいか?」


「っ!?」



急いで家のドアを閉めようとする恵。俺はそれをさせない為にドアを掴んで対抗する。



「ったぁ!」



高校生になると男女の差が出てくるので簡単に抑えることができ、玄関に入った。



「…何?急に」


「恵、さっき言ったよな。誰も幸せにならないって」


「…言った。だから何?」



恵の目を見ると赤く充血していた。泣いてたのか?



「お前はさっきの俺の告白を嘘って言いたいんだな?」


「…だって言ってたじゃん。私本当に聞いてたんだから…」


「これでもそれを言うか?」



俺は恵の顔に近づき無理やりにキスをした。

これで嫌われたって良い。俺はこいつを傷つけたくはないから…



「っ!?」



柔らかい感触が俺の唇を襲う。目を開けたら驚いている恵の顔。

そんな恵の肩が震えていた。キスをして数秒後に恵は俺を突き放した。



「…っづ。どういうつもり…な、の?…裕ちゃん。私に、っづ。私にそんなこと…じて、さ?」


恵の目には涙がこぼれだした。


「これが俺の気持ちだ。お前はこれを受け入れてくれるか?」


「…っづ、裕ちゃんは。裕ちゃんは私…なんかで、っづづ、良いの?」


「良いに決まってる!俺は何ならお前以外の女子なんざ興味ない!俺はお前が良いんだ!この気持ちを信じてくれ!」


「…っづづ、っづづ」



恵がその場で泣き崩れてしまった。俺は咄嗟とっさに恵の肩を持って支える。



「良かった…裕ちゃんに、私、嫌われてなかった…」


「はぁ?何言ってんだよ、俺が嫌う訳ないだろ?」


「…私が一方的に離れた」


「それは何か事情があったんだろ?」


「無視も…した」


「ああ、あの時な。お前の顔めっちゃ辛そうに見えたからな。嫌だったんじゃないのか?あの無視」


「…裕ちゃん。しっかり私の事ずっと見てくれてたんだね…」


「当たり前だ馬鹿野郎っ」



泣き崩れていた恵だったが自力で立ち上がった。

ただ恵の顔は辛そうな顔ではなく何か吹っ切れたような清々しい顔をしていた。



「ありがとっ!裕ちゃん!これからはカップルでよろしくっ!!」


「ああ、よろしくな!恵!」



恵の笑顔、この満面の笑みを見たのはいつぶりだろうか…



(ピロンッ)

「ん?誰だ?」



スマホの通知が鳴った。スマホを確認してみると相手は同じクラスの女子友達だった。



『桐敷君!明日の放課後に話があります!屋上まで来てください♪』



「っと…」


「ねぇ裕ちゃん?それ…なんのLONE何だろうね!」


「大丈夫だって!俺はしっかり断るから!」



彼女が出来た俺に他の女子は必要ない。


頼むからぁ…

















読んでいただきありがとうございます。

今回は情景描写よりセリフを中心とした書き方としてみました!

意見などアドバイスをしてくれる方はぜひお願いします!

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