第三十八章 心の時計
私はあることに気づいた。ネガティブな時、全てが止まっている。頭も体もあんまり動いていない。そういう時、私の心の時計は止まっている。外の時間は流れているが、中の時間は止まっていて、その摩擦があるような状態が私にとって苦しいのではないかと。
でも小説を書くことで、考えや気持ちが整理され、心の時計が動き出し、現実との摩擦が減る。そうすると、苦しみは立ち去り、私の心の平穏は戻ってくる。だから、私は書くのが好きなのかもしれない。辛い時に苦しみから解放してくれるから。
別にお金持ちにならなくてもいいし、有名でも人気者でもなくていい。ただ淡々と書き続けて、自分の使命を全うできればそれでいい。専門医や指定医が取れるのかどうか、仕事を続けられるかは分からない。でも、ずっとずっと作家ではいたいなって思う。
そして心の時計をこれからも回し続けて、できれば痛みをそこまで強く感じないような無難な人生を送りたい。あんまり欲張らないことが私の場合大事なのかも。そうすればリタを含む過去の友達のこともある程度許せるかも。
幸せになるには、許すことが大事。自分のことも人のことも。幸せになりたいなら、人を許そう。それが私の人生の答えでもある、たった一つの真実であることに今、私は気づいた。これからは人をなるべく許すように精一杯努力し、書くことで心の時計を回しつつ、祈りながら生きていく。それが私のできる最善のことだと思う。




