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難多き成人期2  作者: レモン
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第二十二章 一回目の休職

 前に、私は「人の話を聞くのが好きだから」精神科医の道を選んだと書いた。でも、実際に精神科医になってみると、人の話を聞くというのは思っていた以上に大変なことだった。

 例えば、強迫性障害の患者さんが細かいことが気になり過ぎて疲れたから死にたい、と言ってきた時。結構長く話を聞いて、痛い程理解してしまったし、その後私も疲れたし、死にたい気持ちになってしまった。

 こんな風に私は色んな患者さんの愚痴や文句、あるいは辛い思いを長く聞き過ぎたり、のめり込み過ぎたりして、自分が参ってしまったのである。

 精神科に入局した年の十一月に、私は医局の人事の先生に休職させてもらいたいと相談し、翌年の一月から休職させてもらった。

 本当は一月から他の病院に出向するはずだったので、それが果たせなくなってしまい、医局にはだいぶ迷惑をかけてしまった。それでも医局は私が現在も勤務している、素敵な病院を紹介して下さり、私は休職している間も週に一回そこで非常勤医として働かせてもらった。

 三か月の休職中、私は認知行動療法という治療法に出会い、こんなに効果的で、薬と違って副作用のない治療法があるなら、これを自分にも患者さんにもぜひ活かしてみたいという強い気持ちが生まれた。そして専門医、指定医をとりたい、まだ精神科医をあきらめたくないという希望が自分の中にあったので、四月から復職することに決めた。

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