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第十三章 愛と許し
実際には忘れていた過去が蘇るというのは苦痛を伴うものです。
何故だか、苦痛を感じてしまう。
どうしても過去は過去と割り切れない。
私は真実を求めて、そして生きる意味を求めて、宗教の世界に入り込み、許すことと愛することについて学ぶことにした。
その前にピヨ星に寄って、ピヨ星で一番小さいアニバと大きいロンク、指でなぞっただけで物や空間の色を変えられるスィギーと会ってきた。
私は人を愛することは得意だ。大好きな人ならたくさんいる。
でも人を許すのは難しい。そもそも、許すことって私たち人間レベルにできることなのであろうか。
結局許すことは忘れることなのかもしれない。でも、私は過去のことを比較的良く、鮮明に覚えていて、かつそれをしばしば思い出してしまう方だ。だから、忘れるのは難しいのかもしれない。
そうすると、溜まってしまうものをこまめに吐き出していくしかない。まさに今、私はこうして小説を書くことで吐き出している。
そう、許すことは難しいけど、不可能なことではない。リタを許すことで、私は苦痛から解放され、本当の自由を得ることができるだろう。
だから、「リタよ、さらば!永遠に!」ではなく、以前のように「大丈夫だよ、リタ。さようなら。」と穏やかに言える自分でありたい。それが宗教の世界で学んだこと。




