第一章 時計
今、私は小田急線のロマンスカーに乗って、小説を書いている。私は三十三歳の精神科医だ。
私は高校三年生の時にいじめを受けて、以来ずっと精神科に通院している。病気になってから、ずっと私の時計は止まっていた。
でも、小説を久しぶりに書き始めて、私の心の拍動と共に時計はまた動き出した。
昨晩、私は夫のサムと話をした。いつもの通り、過去の友達に人生を壊されたと嘆く私。そんな時、夫が提案してくれたのは、過去に私をいじめてきた友人との直接対決、すなわち決闘だ。そこから全ては始まった。
私はこの小説が自分をどこに連れていくのか分からない。昔、私はアクション女優を目指していたが、左膝を怪我してしまい、挫折した。今の私の夢は精神科医の仕事と作家を両立させること。それに向けて、私は走りだそうとしている。全ての時間と場所を超えて、全てが一つにつながるような、果てしない真実の旅に出ようとしている。
もう誰も私を止められない。私は自由だ。私は真実を見つけるためならどんな困難も受け入れて、走り続ける覚悟はできている。私には、失うものなど何一つない。ただ、冒険に出たくてウズウズする心を抑えて冷静になることに一生懸命だ。
まずは私の人生の歴史を振り返っていこう。