忌まわしきあの日
おいおい、お前はもう許さねえぜ?
俺の事を認めねえやつらを見返すストーリーさ
「クソ…クソが…」
俺の名前は春香15歳 れっきとした男だ。
俺は本当は実力があるのにたった一度罠に嵌められただけでパーティーを追放されてしまった。
そう、あれは二週間前の事だ。
あの頃俺がリーダーだったパーティーは上級スキル持ち10人でクソ雑魚スライムを沢山狩って荒稼ぎをしていたのだが初めて行くダンジョンで事件は起こった。
俺の役割は指揮官、言わばチームの頭脳的なポジションだったがバカなチームメイト共はしばしば俺の言うことを無視しやがっていた。
「おい、お前ら後5体でスライム100体狩り達成だ、さっさと狩って帰ろうぜ」と俺
「うぃーっす」「はいはい」「おけっす」…とバカ共9人
今日も楽勝だったな…
「うぎゃあ!?」
唐突な叫び声が洞窟内をこだまする。
目の前には数秒前までいなかったトロールがいた。その数ざっと数えて30体。
何故だ?何故トロールがいる?まるでワープしてきたようだ。明らかにおかしい。
だが今は理由を考えている場合ではない。
トロールは1体で上級スキル持ち5人は余裕で殺せる超凶暴モンスターだからこの10人パーティーじゃあ30体のトロールと戦ったら絶対に皆殺しだ。
「逃げろお前ら戦うな。狩ったスライムを置いていけ捕まったら殺されるぞ!」
俺はそう叫んだのにバカ共が頑なにスライムを置いていかずにトロールに追い付かれてしまった。
「クソっ…お前ら早くスライムを捨てねえから追い付かれるんだぞ!そんな重りを着けてたら逃げれるもんも逃げれねえ!」
「でもよおリーダー俺ァ報酬が欲しいんだよ~」
バカがバカがバカがバカがバカが!!!!スライムを沢山抱えていた最後尾のバカがトロールに追い付かれてしまった。
「リーダーーーー!!!トロールが俺の鎧を掴んだよォーッ!」
「殺される!殺される!殺される!殺される!助けてくれ~ッ!!」
クソっ無理だ無理だ無理だあいつは死ぬ。
「ーーーーッ!」
瞬間パーティーの誰でもない声が聞こえた
「お困りですかい?」