中国語の謎
DNAから見ると中国語は謎がある。中国語は新石器時代の農業拡大期のヤンシャオ期に拡大したとある。普通に考えれば農業を始めた民族の言語だとなる。でこれを調査すると高い確率でウラル系父系民族のハプロばかり出る。これはそれほどおかしな事じゃない。この民族トナカイの家畜化にも成功していて、豚の家畜化もほぼ民族だと見ている。
じゃなんで中国語ってウラル語系じゃないの?言語学だけで遺伝子知らない人はさっぱり分からない疑問だが、遺伝子を知ってるとあまりに不可解な現象。私は当初、西からやってきたチベット系きょう族が父系として置換したんだろうと見ていた。実際黄帝の故地なども西よりの地方になる。
だが最近の研究で、どうやら農業の拡大と言語の拡大が重なるとの調査が出ていた。それゆえ以後の歴史で西から拡大した民族に吸収されて言語置換したって考えはできなくなってしまった。別にウラル系の言語じゃなくて良い。チベット系と結合したとしても、痕跡が無いってのがおかしいんだ。
その疑問がずっと気になっていたけど、最近ある話を見て考えを変えつつある。やんしゃおに住んでいたN系集団はウラル語じゃなかったのではないか?である。謎の今現在消えた大言語のようなものがあったのじゃないか?だからチベット語に隠れて中国語に入り込んでいても全く気がつかないとなる。
比較言語学は今は無い言語にものすごく弱い。そのためおそらくO2系のチベット語に多量に入り込んでるだろう謎言語があってもそれがウラル語など今残ってる言語じゃないと気がつかない。
これは大言語から言語群が分岐したって話しじゃない。そういう比較言語学の話じゃない。民族ごとの方言のようなものがそういったものが現在残ってる言語だとして、そうじゃない、あの付近一帯で使われていた古い基礎言語のようなものがあったのじゃないか?同じN系だが、ヤンシャオ期にはもうウラル語族の集団とは違う言語を話していた可能性がある。
中国の黄河流域と遼河付近N大集団は実は、細かく見ると血統は似てても言語的に別の集団だったのじゃないか?と見ている。
古い基礎言語を話す集団と別の言語がウラル語でそれが現在まで残ってしまったのじゃないか?と。基礎言語からウラル語が生まれたとかそういう話じゃない。そういう話は別に出ている。そうだったとしてもそれは特に意味は無い。そんな事を言ったら皆アフリカ言語だっただろう。
当然これは日本にも影響が出る。日本はどっちだったのか?だと良く分からない。大事なのは分岐じゃない。借用語としての単語が大量に合っても気がつかないケースがあるって話しになる。
おそらく消えた言語があり、それらは様々な言語の中に単語として系統だったつながりを持っている。ちょっとアブダクション的な説明になるが、消えた言語としてそれぞれの単語の比較をしてる人が居て、なるほどと思う部分があり、アブダクション的になるが、ここから、中国語の発展とN父系の関係に全く説明がつかないので利用した形になる。
中国語はおそらくO2の言語だろう。Nの言語なら消えた言語として調査しなくても様々な言語に中国語の影響がわかるからだ。だがそうはなってない。中国語はシナチベット語族なんだ。かつ、O2も同様にヤンシャオから拡大したので特にズレは無い。ただ強いNの影響が認められるのに、それらがウラル語だとして言語的影響が全く無いってのがおかしい。
だから逆に遼河地方だけが特殊で、黄河流域のN集団は消えた謎言語を使ってたのじゃないか?と見ている。
消えた言語ならもう意味が無いじゃないか?となるから、古い基礎言語だったら様々な言語に影響が残るからとなる。なんで都合よくそういう言語だったんだよ?っていうと、それは違う。そうだった場合発見できるってだけの話しで、そうじゃなかったらもう調べることは無理だろうって話になる。
過去にそういった基礎言語があった可能性が様々な研究から言われてて、極東だけに限るなら日本語も極東だけの共通古代基礎言語がルーツじゃないか?と言われている。
元々は小さな集団だったものが大きくなった例が多いので、元の大きな集団の言語が消えてしまうってのはおかしな事じゃない。そもそも大きな集団じゃない。人間が増えたのが農業の時期なので農業と共に拡大した集団の言語が元は当時小さな集団の言語でも大きくなってしまうという話になる。
それならN系の言語が中国語じゃないのか?となるのだが、じゃ元のO2の言語はどこへ行ってしまったんだ?って逆の疑問が沸いてしまうんだ。それよりも置換されて消えたヤンシャオのNの言語が消えたとするほうがすっきりすると考えたものになる。
時代は大きく違うが、同じ遼河文明になる紅山文化では全く櫛目文土器の影響は無い。形はやや似通ったものはあるが。黄河流域とでは同じN系でも言語集団が別だったのじゃないか?と見ている。最古の櫛目文土器が発見された興隆窪文化と紅山文化ではちょうど東と西に分かれる。東に行くほど強いウラル系の言語の影響になったのじゃないか?と見ている。
西北に位置したO2がやがて東行によって黄河流域を支配したが、初期はNがどかんと黄河まで居座っていたのじゃないか?と見ている。ただしちょっとずれた黄河中流域ならO2はどんどん出るので大きく西から移動したわけじゃない。O2とNの境界線が黄河中流域だと見ている。




