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LastWeek  作者: ゆゆ
7/14

五日目

今、考えて見れば、そう。


親からすれば、子供は何よりも、



























大 切 な モ ノ 。


























Last week-5-

























「どういう事なの!?」


朝、寝心地が悪くて、目が覚めた。


「お父さん、どういう事なの・・・!?」

私が起きたのは空の上。

寝てたのも空の上。


それもそのはず、起きて見るとココは飛行機の中。

ファーストクラス。


「私は、残るって言ったじゃない!!」

「関係無い。」

「どうして!!」


「秕奈、お前がここにいるのは、私の、お父さんの大切なモノ、だからだ。」

「そんな、そんな・・。」


秕奈は絶望した。

まさか、こんな事になるとは思ってもみなかった。


多紀と、過ごせると思ってた。

一緒に登校しようと思ってた。


「それじゃぁ、それじゃぁ私は、私の願いは叶わないじゃない・・・。

多紀と、お祝いが出来ないじゃない・・・。」

「何のお祝いなの?」

お母さんが心配そうにして聞く。

優しく、私の背中をさすりながら。

お母さんの表情は見えないが、手がふるえていた。


「8月20日は、多紀の、多紀の誕生日なのに・・・っ」

とうとう泣き崩れた私を見てお母さんは言った。


「正人さん、まだ遅くないです、この子を多紀くんの元へ・・・。」

「駄目だ。」

お父さんの声はまだ、固いままだった。


「お願い、お願い・・・。」

私は呟き続けた、声が枯れようが関係なかった。

ただ、多紀に会いたい、それだけだった。


























私、このままスペースセンターで生きても。

ちっとも嬉しくない。








多紀が居ないと。


多 紀 が 居 な い と 。







私が私でなくなってしまう。


あぁ、どうか、


私と多紀を引き離さないで。









どうせ、どうせ後2日の命なの。











この心を多紀で一杯にして。












地球滅亡まで後3日。


























もうすぐ2日になろうとする。


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