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LastWeek  作者: ゆゆ
11/14

最終日-還ろうか


そうだ、そうだ。


結局人ってのは自分の事ばっかりで、


相手の都合なんて、考えないんだから。


だけど、それでも






会えると思ってたんだよ。































Last week-7 還ろうか-



























彼の家に、彼は居なかった。

きっと、家族で最後を迎えるんだろう。


だけど、私は悔やんでる?


ううん。

多紀が居なくても、この日本で、地球で、

「おめでとう。」言える私は絶対幸せなのだ。


「家に、帰ろう。」


多紀の家に、一言。

「またね。」

呟いて私は、自分の家に向った。


辺りは暗く、家の壁を触りながら歩かないと、

ここから奥にはもう外灯はない。

何処に居るか、分からなくなってしまう。


だけど私は、道の真ん中を歩く。

何度も歩いた、私の家から多紀の家までの道。


忘れるわけが、

分からないはずが無い。


きっと、目をつぶっても行ける。

自信がある。

























「ただいま。」


ほら、公園が見えた。

その前が私の家。


ポケットから、家の鍵を取り出し、差し込む。

暗くて、さすがに分からなくてカチ、カチと、失敗した。


学校から帰ってきたら、お母さんもう帰ってきてたし・・・。


ガチャ、と開いた音が懐かしかった。

「ただいま。」

もう一度行った。

暗い廊下に続く玄関で。

電気はつかなかった。

電力会社ももう止まっているのか、

そう思いながらスイッチをカチカチしていると、電気がついた。

白く輝いた。


少ないながらも電流が流れているようだ。


だから、電気は玄関だけ付けて、そのか細い光を

頼りに家にあがる。


台所の戸棚から、非常用の蝋燭を取り出して、

マッチで灯りをつける。


マッチ箱と蝋燭を持って、台所を後にして、

玄関に向った。


他の蝋燭は持っていかなかった。

手に持った蝋燭はお父さんとお母さんの結婚式の時の蝋燭。

大きい蝋燭だから、多分これが燃え尽きる頃には・・・。


家を出て、公園に入った。


蝋燭の灯りを頼りに、ブランコに座った。


蝋燭の灯りが、大きく揺れた。

灯りに透かして腕時計を見る、



















あと、二時間。























何時の間にか時が過ぎていた。





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