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LastWeek  作者: ゆゆ
10/14

最終日-願いは儚く


シートベルト着用のランプが消えて。

慌てて立って。





スチュワードさんとパイロットさんに手を振った。




























Last week-7 願いは儚く-




























エアポートを飛び出す。


バスも、タクシーも走っていない。

ただ見えるのは、信号を無視して暴走する車。


時計は無情にも刻々と時を刻む。

午後四時のこと。






あと、6時間。








「そだ、電車、電車は・・・!」

無人で、コンピュータ制の電車なら、動いているはずだ。


エアポートを走る。

人少ない空港に私の靴が走る。


駅の改札口には誰も居ない。

止まってる暇も惜しい。


自動改札気を飛び越えた。


「良かった、動いてる。」

ホームに走りこんで乗る。

発車までのたった3分がもどかしい。


「大丈夫、間に合うわ。」


もうすぐ、あなたに会える。


見慣れたホームに、いつも人がたくさんいるはずが、

人は確認できても数えるほど。


辺りは人々のざわめきが、膨大な雑音となり、耳に飛び込んでくる。






耳が、壊れる。







改札口を越えると、もっと大きくなった。

人々はテレビ局に押し寄せている。


きっと国会とかすごいんだろうな、とか思いながら

テレビ局とは反対の方向へ走る。


声がだんだん小さくなる。

走りこんだ住宅街も、恐ろしいほど人気が無くて、

ただ、時々すすり泣く声が家から聞こえた。


それを聞くと、私も涙がこぼれそうになった。

必死になって堪える。
















あと、少しだから。











涙よ、流れないで。


流れたら前が見えないでしょう。


見えないから。

























「見えた・・・。」


家が見えた。

家の前に立った。

この時初めて疲れを感じた。

眩暈がした・・・。


チャイムを鳴らす。


だけど、いくら待っても

多紀も、多紀の家族の人も、


























出 て こ な か っ た 。




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