俺魔物と戦う
街を目指して2時間たったが、街どころか森すら抜け出せないでいた。
「一向に森を抜けないな。まぁそのおかげで影操作の練習が出来たから良しとするか」
影操作レベル1で操作出来る影は、頭の部分しかないことが分かった。
だいたい、マンガ本2冊分位しか今は操れない。それでもどんな形や強度も自由自在だから、レベルを上げれば上げるほど便利だな。
「影を使った戦闘方法もいろいろ考えないとダメだな」
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30分くらい戦闘方法をイメージしていたら
「グゥーッガウ!!」
「ッ!オオカミ?」
ロウガウルフ ランクE
能力;なし
魔法;なし
スキル;なし
「やっぱりオオカミか、丁度いい影操作の実験だ!」
そう言っているとオオカミが突進してきた
「おっと!そんなに速くないな…これなら『影剣』!まずは一発!」
オオカミが突進してきたところを避け、"影で作った剣"影剣でオオカミの側面を切りつけた。
ブシュッ
「ワァーン!」
「今だ!オオカミが怯んだ隙に」
2,3撃入れるとオオカミが動かなくなった
「モンスターだけど動物?を殺すのはいい気分じゃないな」
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「この死体どうすれば良いんだ?ひょっとしたら!!影に入れれないか?」
そうして死体を影に近づけたら
チャプ~ンと水に入れた時のように沈んでいった。
「おー!上手くいったな!アイテムボックスみたいで便利便利♪」
ポンッ
ステータスが現れた
セイヤ・カゲノ 17才 異世界漂流者
武器;なし
防具;なし
能力;影操作(レベル1<1%>
魔法;なし
スキル;なし
加護;魔法習得補正(初級魔法のみ)
言語理解
鑑定
「ん?影操作の1%ってなんだ?もしかして、さっき死体を入れたからか、だとしたらこの%が100になるとレベルが上がるのか?そうだとしたら、モンスター100匹か。ちょっとキツいなぁ」
そう思いながら歩いていると
ドガーン!
という音とともに奥の方の木がなぎ倒され、170cmほどの二足歩行のオオカミが現れた。
「ってまたオオカミかよ!たがさっきのオオカミより強そうだな」
ワーウルフ ランクB
能力;なし
魔法;なし
スキル;縮地法
「ランクBって明らかに強いな!それに能力までもってやがる!」
シュッ!
ドンッ
「がっ!ゴホッゴホッ、速すぎるだろ!くそっどうするッどうすればいい!」
やばいやばい、このままじゃ殺される!なんとかするんだ!
逃げるか?いやダメだあいつの足なら追い付かれる
「なら戦うしかないか!『影剣』これだけじゃまだ足りない、ならどうする!」
ワーウルフから目をはなさず考えていると、ふとワーウルフの後方にさっきオオカミと戦っていた場所が目に入った。その時ピンときた、アイテムボックス使えるんじゃないか!
「これならいけるか、チャンスは一瞬だ!見逃すな」
シュッ
その直後ワーウルフが消えた.今だ!
「『影沼』!入れッ」
ジュポン
「入った!あいつの足さえ止まれば怖くない!」
ザシュッザシュッザシュッ
「グワァウ……」
「やったか?……よっしゃー!!!」
セイヤ·カゲノ 17才 異世界漂流者
武器:なし
防具:なし
能力:影操作(レベル1)<31%>
魔法:なし
スキル:なし
称号:狼殺し
それを見たすぐ後、セイヤはその場にたおれこみ深い眠りについた
こうして異世界一日が静かに終わりを告げた。