俺と精霊のイチャイチャ
鍛冶屋に行ってから1週間がたった。
今日は武器が完成する日だ。
セイヤも内心楽しみにしていた。
「セイヤ、何か嬉しそうだね!」
勿論アリスにはバレバレだ。
「あ、バレてた? いやぁ、実はさぁ、遂に武器が完成するんだよぉ」
「やっと完成するんだー!」
アリスがセイヤの周りを飛び回って、喜びを表現する。
そんな姿にセイヤも頬が緩む。
「よかったらアリスも来るか?」
「あ……ごめんなさい。ちょっと用事があるの」
残念そうにうつ向いて今にも泣きそうなアリスに、セイヤが慌てながら慰める。
「そ、そうか! 用事じゃあ仕方ないな!」
「…………」
返事をしないアリスの頭に手をおき、話しかける。
「……今度二人で街を見て回ろう。だから今日は用事をすませてきな」
アリスは1度コクンと頷き、とびきりの笑顔を向けてきた。
「うん! セイヤありがとう!」
セイヤはアリスの頭を撫で笑いかける。
「フフッ♪ 礼を言われる事は言ってないよ」
「そんなことないよ! 本当にありがとう! ……私もなるべく早く帰って来るからセイヤも新しい武器を試すのも程々にして早く帰って来てね♪」
セイヤは「アハハ……」と苦笑いをした。
「そう言われたら早く帰ってくるしかないなぁ」
「わかればよろしい!」
「「ぷっ! アハハ!」」
二人とも笑い会う。
(この様子なら問題なさそうだな)
「セイヤ! 早く帰って来てね♪」
セイヤの事が心配なのか、もう一度同じ台詞を言う。
「分かってるって! アリスは俺の母親かッ!」
セイヤはアリスの不安をなくすように明るく言う。
それに対してアリスも笑顔で……
「母親じゃないよ! 私はセイヤのお嫁さんだもん!」
セイヤは少しビックリしたが、すぐに顔を緩めて……
「……そうだな。アリスは俺のお嫁さんだな。これからも宜しく俺のお嫁さん」
「うん。これからも宜しく旦那様♪」
二人はそっとキスをした。
はたから見たら幼女とキスするロリコンだ。……だが、今回ばかりはおおめに見てやろう。
「エヘヘ♪ 2回目だね!」
「そうだな……」
少し照れてアリスの顔を見れないセイヤ。
「そ、そろそろ行くか!」
照れを隠すように大声で話す。
「もう?」
「あぁ、新しい武器を早く試したくてな」
ワクワクした口調喋る。
「もう……仕方ないなぁ。じゃあ行ってらっしゃいのチュウ!」
「またか……はぁ、仕方ないな。行ってきます、チュッ」
「エヘヘ♪行ってらっしゃい! 早く帰って来てねぇ!」
「アリスもな!」
セイヤは鍛冶屋へと歩いて行った。……いや、小走りで行った。
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