俺、少女グットタイミング!
「大丈夫か?」
大男が逃げて行ってからセイヤは黒髪少女に話しかけた。
黒髪少女は少し驚いた用だったが、直ぐに返事をしてくれた。
「はい。助けてもらってので」
「それは良かった。……ゴメンな。俺が始めからヤっていれば君を巻き込まずにすんだのに……」
黒髪少女は、俯きながらながら謝るセイヤの手を握り、微笑む。
「揉め事を起こしたくないと言う方は沢山います。それに私も助けようとして助けられたんだから良いじゃないですか」
「それも……そうだな」
黒髪少女の微笑みと手の触感で、少し照れながら答えた。
少しの沈黙が二人を包む。
すると、あ……と、セイヤが呟いた。
黒髪少女が何だろう?といった顔をしている。
「俺はセイヤ。冒険者をしている。君は?」
黒髪少女もその問いにあっ!と呟き、自己紹介を始めた。
「わ、私はミア・シェントルです。鍛冶師見習いをしています」
「……鍛冶師見習い?」
ミアは恥ずかしそうに話始めた。
「実はおじいちゃんの助手をしているんですよ。
私も鍛冶に興味があったから今習っているんです!」
セイヤはへぇ……と、言いながら内心喜んでいた。
「シェントルさんのおじいさんは「ミアでいいですよ」え?……じ、じゃあミアさんのおじいさんは腕のいい鍛冶師何ですか?」
ミアでいいと言う急な発言に戸惑ったが、スルーして聞きたいことを聞いた。
「別にさん付けと敬語にしなくても良いですよ。
……え~と、おじいちゃんが腕のいい鍛冶師かでしたっけ?」
「そうそう」
ミアは少しう~んと悩んでいるようだ。
「そうですねぇ……その辺の鍛冶師よりはいいと思いますよ。でもどうしてそんなことを聞いてきたんですか?」
(よし!腕は悪く無さそうだな)
「ああ、それは俺が鍛冶師を探していたからだよ」
「鍛冶師を?」
「そう、武器を作ってもらいたくてな」
ミアが武器を?という顔をしている。
しかし直ぐにすまなそうな顔で言ってきた。
「あの……おじいちゃんは素材を持って来ないと作ってくれないんですよ。だから作るなら素材を持ってきてもらわないと……」
「ああ、それは大丈夫。素材はとびっきりのがあるから」
「とびっきり?……それなら大丈夫そうですね!」
申し訳なさそうな顔から良かった……という安泰の顔になった。
「それなら安心だよ」
「ふふっ♪……今から行きますか?」
「そうだなぁ……今から行ってもいいかな?」
「構いませんよ!久しぶりの仕事だからおじいちゃん鈍ってなかったらいいけど」
ミアがちょっと心配になりそうな一言を言ったが、今は気にしないでおこう。
「それじゃあ案内してくれるかい?」
「はい!任せてください!」
そう言って二人は裏通りへと足を運んで行くのだった。
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