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無属性の天下統一  作者:
魔族大陸生活編
116/130

俺と薬師の会話

 今、セイヤはマユの店の奥に来ている。

 何故かと言うと…………アリスを預かってくれたお礼をするためだ。


 コンコン!


「すいませーん」

「はいはーい……あ、なるほど」


 マユはすぐに出迎えてくれた。


「?……あの、なるほどって何ですか?」


 セイヤは不思議そうな顔でたずねた。


 マユはうふふ♪と笑いながらこうこたえた。


「アリスちゃんが走って出ていったから気になったけど…………セイヤさんが来たことで確信しました。やっぱりアリスちゃんはセイヤさんのことが大好きなんですね」


 (その大好きがこれ以上ヤンデレ方面にいかないことだけを願っているよ……)


 一瞬セイヤが困ったような顔をしたが、マユは気付いていない。


「まぁ妹みたいな存在ですからね」

「あらあら……本人の前では言わないであげてくださいね♪」


 困り顔をしたと思ったら笑顔でそう言ってきた。


 いったい何を考えているんだ?


「分かりました」

「よろしい♪んふふ……立ち話も何ですから中へどうぞ、色々聞きたいですし」


 (全体色々聞きたいだけだ!)


 マユの顔には興味津々です!と書いてるくらい分かりやすかった。

 

「そうですね。お邪魔します」


 心でアリスに遅くなるとわびてから部屋の中へ入った。


 ◆◇◆◇◆


「紅茶ですがどうぞ」

「これはどうも…………それで俺に聞きたいこととは?」


 セイヤは紅茶を一口飲んでから聞いた。


 セイヤの問に真剣な顔でマユが聞いてきた。


「単刀直入に聞きますが、なぜあの薬の効果が分かったんですか?」


 マユは少し緊張していたせいか喉がかわいたようで、紅茶を口にはこぶ。

 マユの真剣な問にセイヤは…………


「あぁ、それは俺の鑑定スキルがあるからですよ」

「ぶふぅ~っ!!げほっげほっ!!」


 マユは本当に教えてくれるとは思っていなかったから、教えてくれた驚きとそのスキルの効果に驚愕して紅茶をふいた。


 当然真向かいにいるセイヤにも紅茶が当たるはずだが、この結果を予期していたのか、真っ黒な鏡を作り出して紅茶を防いだ。


「大丈夫ですか?」

「げほっげほっ!!大丈夫です。それよりもっと詳しく教えてくれませんか?」

「詳しくと言われても突然あらわれたというほかないですよ」

「突然……」


 マユは小さく発してから考えるように下を向いた。


「セイヤ~!まだー?」


 扉の向こう側からアリスが聞いてきた。

 考えていたマユもその言葉でわれにかえり言ってきた。


「すいません私の話に付き合わせちゃって、アリスちゃんも心配してるようなのでもうけっこうですよ」

「ありがとうございます。また何か聞きたいことがあったら言ってくださいね」


 その言葉にマユはアハハ♪と笑いながら言ってきた。


「その時はお願いします」

「任せてください!……それでは」


 セイヤは部屋から出ていった。


 部屋に残ったマユが面白そうに呟いた。


「変わった人……んふふ♪面白い♪」





総合評価よろしくお願いします!!

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