俺精霊のヤンデレ化
「…………」
今、セイヤは唖然と歩いている。
何故かと言うと……まぁ、レベッカにキスされたからだ。
(どうしてキスされたんだ?そもそもそんなに好意をもたれてたか?)
「分からないなぁ……」
そんなことを考えてるうちに薬屋に着いた。
(考えるのは後にするかぁ)
「すいませーん!アリスを迎えに来ました!」
そう言うと、奥からダダダッ!ダダダッ!と、大きな足音が聞こえてくる。
「セイヤ~ーー!会いたかったよ~!」
バンッ!!と、セイヤに向かって跳んで行く。
「うおっ!と……急に抱きついてくるなよ」
「えぇーいいじゃん!……ん?クンクン……」
アリスがおもむろにセイヤの匂いを嗅ぎはじめた。
「どうしたんだ?」
「……女の匂いがする。どういうこと?」
アリスが浮気夫を見るような目でセイヤを見ている。
(あれ?精霊の嗅覚ってそんなによかったけ?
それよりアリスがヤンデレ化している気がするのは気のせいだろうか?
…………それよりどうやってこの場を切り抜けるかだ)
「ねぇ、どういうこと?」
「そ、それは多分、急いでいた時にレベッカを担いだからだと思うぞ」
「本当に?」
「本当だ」
セイヤの言葉をやっと信じたようで、セイヤに向ける視線が和らいだ。
「ところでマユさんは?」
「奥にいると思うよ」
「そうか。じゃあ挨拶してくるよ」
「うん!いってらっしゃい!」
セイヤは店の奥へ入っていった。
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