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無属性の天下統一  作者:
魔族大陸生活編
111/130

俺薬師と出会う

 俺達は今、裏通りに訪れている。裏通りはスラムと似たような場所だ。

 裏通りにある薬屋と書いてある小屋に来ていた。


「ここか?」

「うん、そうだよ」

「…………」


 (こんな小屋を店にしてるのか……)


 ただでさえ裏通スラムりなのにこの小屋は周りの家より更に酷い。所々穴があるし、木材がもうボロボロでいつ倒れてもおかしくない状態だ。


「さあ入りましょうか」

「…………あぁ(いつ倒れてもいいように逃げる準備をしておこう)」


 俺達は小屋の中に入る。すると……


「いらっしゃいま…あ、レベッカちゃん。久しぶり」


 キレイな女性がいた。

 年は俺より少し上のお姉さんだ。灰色に近い黒の髪の毛が腰辺りまで伸びている。

 胸は…………普通。DよりのCぐらいじゃないか?

 お淑やかでとにかく美人さんだ!


「久しぶりマユ、元気にしてた?」

「うん。元気だよ!あ、お母さんが何かの病気にかかったんだってね。今日はその薬?」

「うん。実はそうなの」


 (あの~俺忘れられてません?)


 セイヤ、久しぶりの再開を邪魔するなよ。


 (はいはい分かりましたよ)


「で、どんな病気なの?」

「ゴブリン病よ」

「ゴブリン病ッ!?……かかってからどのくらい経ったの?」


 マユが焦りだしたが、一瞬で冷静になる。


 (おぉ!さすがプロだな)


「1週間経ったわ」

「1週間…………ごめんなさい、私には1週間で金貨5枚を集めるのは無理よ」


 (え?この人お金を集めて薬を買おうとしてくれてたの?優しいですねー!)


「せめて素材があれば自分で作れたのに……」

「あの~1ついいですか?」

「あ、はい、何でしょう?」


 ここでセイヤが初めて話に割り込む。


「素材があるんで作ってもらうためにここに来たんですけど」

「え?素材が?……ホントにあるのレベッカちゃん?」

「うん。揃えてるよ」


 マユの顔が明るくなった。

 助かると思って明るくなったんだろう。


「ホントッ!?……でもどうやって?邪獣やクラーケンは相当強いはずよね?」

「あぁ、それはセイヤ……彼が倒したそうよ」

「へぇ、彼が……あまり強そうには見えないけど……あ、ごめんなさい!」


 (散々な言われようだな。まぁ、17の子供が強そうかどうかで言われたら強そうには見えないだろう)


「いいですよ。それより薬を作ってくれますか?」

「!?……えぇもちろん作らせてもらうわ」

「マユ、ありがとう!」


 レベッカが涙目でお礼を言う。


「いいのよ。……じゃあ早速奥で作ってくるから素材を持ってきてくれる?」

「あ、はい。よいしょっと」


 セイヤは影から袋を取り出してマユに渡す。

 困惑するマユ。

 苦笑いするレベッカ。

 セイヤの背中で熟睡するアリス。

 ↑の事を気にせずセイヤは続ける


「この中に素材が入っているんで使ってください」

「あ、ありがとう。じゃあ作ってくるわ」

「頑張ってマユ!」


 俺達は薬が完成するまで待つことになった。






総合評価よろしくお願いします!!

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