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無属性の天下統一  作者:
魔族大陸生活編
110/130

俺待ち合わせ

「はぁ!はぁ!」


 俺は今、全力疾走している。なぜ、昨日の夕方もした全力疾走を朝もしているかと言うと、皆さんのご存知の通りにレベッカとの約束の時間に間に合うように走っています!


「何でこんなに急いでるの?」

「……何でって、レベッカとの約束の時間に間に合うようにするためだよ」

「そうだっけ?約束は朝としか言ってなかったような」


 アリスが首を傾げながらそう言った。


「確かにレベッカは朝としか言ってなかったけど、男としてはなるべく早く行った方がいいんだよ」

「ふーん、そうなんだぁ」


 アリスは俺の腕にしがみついて、ちょっと不満げにそう言った。


「まぁレベッカの事だ、もう来ていて、遅い遅いって言ってんじゃないか?」

「あははッ!!そうだね!……よいしょ」


 アリスはよいしょっと、今度は俺の背中にしがみついて来た。


 (よく走っている俺の背中に飛び乗れたな。……あ、アリスは羽で飛べるんだったな。まぁ誰も見てないからいいか!)


「で、何で俺がアリスをおんぶしてるんだ?」

「えぇー、いいでしょー!私はセイヤとくっついていたいの!」

「はぁ、仕方ないな」


 ブゥブゥ!!このロリコンがぁ!!仕方ないじゃなくてホントは嬉しいんだろ!


「誰がロリコンじゃ!?」

「……セイヤ、最近おかしいよ?」


 アリスが心配そうな目でセイヤを見ている。


「あぁ、俺は最近おかしいよ。……原因はアリスだと思うけど」

「あ!門の前にレベッカがいるよ!」


 (完全に話を変えられたな。もしかしてわざとやってる?)


 とか思いながら門を見るとレベッカが下を向きながら待っていた。


「おぉ!……」

「ん?あ!セイヤ!意外と早かったね!」


 レベッカは俺の声に気付き、話しかけてきた。


「…………」

「ん?どうしたの?」

「いや、レベッカが可愛いなって思ってさ」


 セイヤが言うとレベッカの顔がみるみる赤くなっていった。


「な、なにを言ってるのよッ!」

「いやだってさ、会ってからそんなオシャレな格好をしたところ見たことなかったし、髪の毛だってくくってただろ?」


 今レベッカは水色のワンピースを着ている。それにいつもは後ろで束ねていた髪の毛をストレートにしている。黄色い髪の毛が腰あたりまで伸びている。いつもより大人びて見えた。


 (いつもこれだったらキレイなのにな……)


「き、キレイってそんなぁ……ふふ♪」

「え?あれ!俺今口に出してた?」

「うん♪言ってたよ!」


 レベッカのテンションが急上昇している。

 逆にアリスのテンションが下がっていく。

 

「さぁ薬師の所に行くか!」


 ↑に気付いているが気付いていない演技をしているセイヤ。


「うん!行きましょ!」

「うん。よいしょっと」

「おい、何で背中にしがみついてくるんだよアリス」

「いいでしょ?」

「まぁいいか」


 アリスを睨むレベッカ。




 まさに三角関係……。

総合評価よろしくお願いします!!

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