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無属性の天下統一  作者:
魔族大陸生活編
108/130

俺達の帰還

 ドドドドン!ドドドドン!……


「ふぅ…ふぅ……大分戻って来たな」


 セイヤ達はまだ森を抜けていなかった。だが出入口の近くまで来ている。


「そうね。……もうすぐお母さんを治せる……!」

「そうだな。……でも薬を作らないといけないんだよなぁ……」

「それは大丈夫!友達に腕のいい薬師がいるから!」


 (!?……聞き捨てならない言葉が出てきたな。本当なのか?

   本人に聞いてみるか……)


「……レベッカお前……友達いたのか?」


 レベッカの顔が赤く染まっていった。


 (あれは恥ずかしさに顔を染めたんじゃなくて、怒りに顔を染めたのか。…………なんかヤバそうだな)


「し、失礼ねッ!私にだって友達の10人や20人はいるわよ!バカにしないでよ!」

「そ、そうだよな。勝手なイメージで決めつけちまって悪かったよ」

「わ、分かればいいのよ分かれば!」


 まったく……と、言いながらレベッカは回りの景色を見だした。因みにアリスはレベッカの膝の上で寝ている。

 ここに来るまでに何回かモンスターと戦闘をしてきたが全てアリスに教えてもらったリフレクトミラーで返り討ちにしてきた。大抵のモンスターが空から攻撃するモンスターだった。何か意図があるのだろうか?さっぱり分からない。

 と、そんなことを考えていると森の出口が見えてきた。


「おいレベッカ、出口が見えてきたぞ」

「分かっているわよ!そんなことをいちいち言わないでよ!」

「へいへい……分かりましたよ」


 (まったく俺はおレベッカの執事じゃないんだぞ……)


「はぁ……レベッカ、アリスを起こして人力車から降りてくれ」

「?……どうして?このまま運んだら良いじゃない」

「こんな真っ黒な物を引っ張ってる男は目立つだろ?俺は目立つことがキライなんだよ。だから悪いけど降りてくれるか?」


 目立つのがキライなわけではなく、目立って正体がバレるのを恐れているからの行動だ。


「目立つのがキライ?そうだったの?なら仕方ないわね。森では運んでもらったんだし歩くくらいは楽勝よ。……アリスちゃん、起きて!もう森を抜けたよ」

「うぅん……あれ?もう森をぬけたの?速いねぇ。さすがセイヤだよ!」

「はいはいありがとう。それより早く歩かないと日が暮れるぞ」


 もうお日さまが傾いていっている。


「そうね急がないと!さぁセイヤ、アリスちゃん、行きましょうッ!!」

「ちょ!レベッカ!走るなよ!」

「あ、まってよセイヤぁ!」











 ↑から全力疾走すること30分、ようやく街に着いた。


「セイヤ!明日の朝にここで集合ね!一緒に薬師の所へ行くから!」

「りょーかい!また明日な!」


 そう言うとレベッカは走って自分の家へ帰っていった。


「アイツあんなに走ったのにまだ走れるのかよ。さぁて俺らも宿に行きますか!」

「おぉ~!」


 こうしてセイヤ達も宿へ帰っていったのだった。

総合評価よろしくお願いします!!

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