俺契約した成果
「なるほど……じゃあ【鑑定】ッ!」
セイヤ・カゲノ 17才 異世界冒険者
武器:鉄の剣
防具:黒龍のマント
能力:影操作(レベル10)<0%>[5]
魔法:全属性(初級のみ)
スキル:属性付与
影収集
影表裏一体
影動物
影影潜り
????×5
加護:言語理解
鑑定
全初級魔法(MP使用不要)
称号:狼殺し・狼の天敵・狼キラー・百発百中・リンシャルの街の英雄・魔族の天敵・雷使い・銃使い・邪獣殺し・偽りし者・精霊の契約者
「おぉ!」
(一気に3レベルも上がったな!ホントに精霊さまさまだよなぁ)
「どうしの急に大声だして?」
「能力のレベルが3も上がってたんだよ!……スゲーな契約……」
「ホントッ!?……そういえばさっきよりも美味しそうな臭いがしてる!」
アリスがキラキラした目で何かをうったえてくる。
「……はぁ、後でまた食べていいから今は我慢してくれ」
「やったぁ!!ありがとーセイヤ!大好きッ!」
「おうおうありがとうな(どうせ大きくなれば『セイヤの服と一緒に洗濯しないでよッ!』とか『セイヤの後にお風呂入りたくなーい』とか言うんだろうな。どうせ可愛いのは今だけだ……)」
セイヤはこう言っているが、アリスはざっと500才ぐらいだからこれ以上成長することはほぼないだろう。
まぁ、この事をセイヤが知るのはもう少し後だろう。
「……う~ん。やっぱりこの右手の魔法陣気になるよなぁ……何か知らないのかアリス?」
「う~ん分かんない。せめて自分以外にも鑑定が出来たらいいんだけどなぁ」
「そうだなぁー自分以外にも使えたらなぁ…………って、俺使えるじゃんッ!どうして思いつかなかったんだ!」
「え!?セイヤって自分以外にも鑑定出来るのッ!?」
「あぁ、何でかは分からないけどな」
これからおそらくずっと一緒に行動すると思うから別に今俺が異世界から来たって言わなくてもいいよな?
まさかタイミングを逃し続ける事も無いだろうし……無いよね?
まぁ、今はそんなことより……
「鑑定をするか」
「早く早く~」
「はいはい……【鑑定】」
ただの右手
(…………無かったことにしよう【鑑定】)
契約の証(人)
契約したものだけに浮き上がる。
精霊の能力を使う事が出来る。能力を使用する場合は精霊との信頼具合で使える能力の多さ、強さが変わる。
(強えぇー!他人の能力を使えるとか強すぎだろッ!)
「どう?どう?何か分かった?」
「あぁ……その前にアリスのも鑑定させてくれ」
「うん。いいよ」
「……【鑑定】」
契約の証(精)
契約したものだけに浮き上がる。
能力が強化される。強化される割合は人間との信頼度に比例する。
(こっちも信頼度か……)
「分かった?」
「あぁ。どうやら俺とアリスの信頼具合があがれば上がるほどアリスは能力が強くなり、俺はアリスの能力を使う事が出来るようになるらしい」
「信頼?なら大丈夫だねッ!」
「あぁそうだな」
ホントに可愛いヤツだな。
ガタゴソッ!
何かが動いた音がした。
「……誰だ?」
家の外を見るとそこには……
「セイヤぁどこぉ?」
レベッカが俺を探していた。
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