俺精霊と契約(1)
昨日修学旅行から帰って来ました。私情で4日間投稿出来なくてすいませんでした。これからも毎日投稿出来るように頑張ります!
「お待たせッ!準備が出来たから奥の部屋へ来て」
「随分早かったな」
アリスが用意をすると言ってから3分も経っていない。
「エヘヘ♪は、早く契約したかったから」
「そ、そうか……」
(そんな真正面から結婚と同じ意味の契約をしたいって言われると照れるな
まぁ、俺の能力だけが目的だろうけど)
「さ、早く行こうよ!」
そう言ってアリスはセイヤの手を引っ張り奥の部屋へ入っていく。
「ちょっと引っ張らなくても付いていくから!」
「あ……ごめんなさい。私契約が楽しみで……」
「うっ」
えぇー今そんなこと言われたら早く契約したくなるじゃん。
こういう事を天然で言っているんだからこの精霊はスゴいよな。
「さぁ行こう!」
「え?」
今度は逆にセイヤがアリスの手を引き、笑顔で話しかけた。
アリスも最初は混乱していたが、すぐ笑顔になって手を握り返し……
「うんッ!」
と、元気に返事をした。
(やっぱりこういう子には笑顔が一番だよな。……あ、俺はロリコンじゃないぞ)
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「ここで契約をするのかぁ……」
「そうだよ!この魔法陣の上で契約するのッ!」
「へぇ……」
部屋の中央に魔法陣が大きく描かれていた。
(こんな魔法陣見たこともないな……)
「アリス、この魔法陣の上で何をするんだ?」
無論普通に考えれば魔力を注いで発動させるのが魔法陣の役目だが、契約の場合魔法を注いではい終わり、とはいかないだろう……。
「う~んと、この魔法陣の上に二人が乗って、私が詠唱をしてあと……ゴニョゴニョすれば契約出来るよ」
「ん?ごめん詠唱したあと何をするって?」
「だから詠唱したあと……ゴニョゴニョするのッ!」
「ゴニョゴニョって何だよッ!」
「良いから早く魔法陣に乗って!」
(いったい詠唱のあと何をするんだ?ゴニョゴニョって何なんだよッ!?)
さんざん考えても答えが出るわけでもないのでセイヤは早々に諦めて魔法陣に乗ることにした。
「乗ったぞ、ここから詠唱か?」
「そう、ちょっと待っててね『我この者と共に歩んで行き永遠に離れぬ絆をここに』【愛の契約】」
(何となく結婚式をやってる気分だよ)
うん、これは文字通り結婚式だぞセイヤ。何たって愛の契約なんだからさ……。
アリスはもじもじしながらセイヤを見ている。
「このあとは何をすればいいんだ?」
「う、うん!あ、あのねッ!えと……その……」
(ちょっと焦り過ぎじゃないか?)
「落ち着けアリス深呼吸だ」
「うん。すぅーはぁーすぅーはぁー」
「落ち着いたか?」
「うんありがとう」
「それでどうすればいいんだ?」
「う、うん。少ししゃがんで目を閉じて」
「こうすれば良いのか?」
「うん……そうだよ」
(いったい何をするんだ?)
「よし……ん!」
何かが唇に触れた。
(なんだ?この柔らかいのは?)
その答えはすぐに分かった。
セイヤが目を開けるとそこには……
「んッ!」
アリスが顔を赤く染めながら自分にキスをしている光景だった。
今回で100話目ですが、毎話毎話が短いのでもっともっと続いていくと思います。
今後ともに無属性の天下統一をよろしくお願いします。