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GATE──少女が扉開くその先へ  作者: 祠乃@災厄の吸血姫
3/23

魔界

「つっきましたぁ」

「…だいぶ慣れた。」

なんだ、ここ。森か?

「思ったんですけど、なんでこんな移動程度のもので酔うんですか?」

「なんか、いろいろな方向からさ、風みたいなの吹いて、頭を揺さぶられるんだぜ。それが、魔力の波動なんだろうけどさ」

「あー、それなら、わからなくいですね。多分、私も酔うかもです」

「で、今の移動でだいぶ慣れてきた…」

「慣れって、怖いですね…」

「そうだな」


とは言ったものの…ここはあまりにも暗すぎないか。


「ここは?」

「あぁ、魔界の森ですよ、はい」

「あぁ、はい」


思わず頷いたが…具体的に何すれば良いんだ…。俺をここに連れてきて何をさせたいんだろう。


「なぁ、お前の城に行くんじゃなかったのか?もしかして、まだ魔法が使えるまで回復してなかったのか?」

「いえ、まだルート30回は出せますよ」

「じゃぁ、なんで…そ…」


と、言いかけて、止まった。少女の目が妖しく嗤っている気がする。


「男さん?ここで、あなたを降ろした理由分かります?」

「…分かんねぇよ」

「あなたはまだ小魔力玉しか出せない…あなたには修行が必要です。」

「は?お前が教えてくれるんじゃなかったのか?」

「誰が言いましたか?そんなこと」


…一応、こいつが言ったことを思い出してみた…確かに練習すれば使えるとしか


「……言って…ない、な」

「それでは、魔道書一つあげますので頑張ってくださいね」

「おい、待て!」

「では、どうぞ。魔法は、初期魔法のスラッシュをあげます。あ、一つ言い忘れてました。ここ、魔物もたくさん出るので、気をつけてくださいね。では、ルート」

「待て…よ…」


………………………………


2時間後…


「あぁぁぁぁ!この世界のルール聞いとけば良かったぁ、おいおい、ステータスとかないのかよ」


ステータス☆とか叫んだら、そういう画面出るかな、出るよね、出そうだな、試そう


「よぅし、ステータス☆」


ふいに、ピコンッという音が頭の中に響いた。そして、


『ふわぁ…おはようございます。ステータスの初回呼び出し、ありがとうございます』


…………


「は!?」


なにこれ?とりあえず、おはようって言えば良いのか?それとも、よろしくとか


「……」


うぁ、だめだ、何言えばいいんだ…とりあえず


「あんた、だれだ?」

『私はあなたに能力を伝えるための道具です。ステータスと呼べば、あなたの頭の中で返事をします。さっきのように』

「分かった…あんたは、実体になれないのか?」

『なれますが、実体というよりホログラムと言った方が正解ですね』

「なるほどな、なら今の能力値を教えてくれないか」

『分かりました』

ヴヴゥッという音が響き、自分の目の前に、ホログラムが現れた。

「うーん、どれどれ」


男 18歳 Lv.1

天職 職業

体力:10

筋力:10

耐性:10

敏捷:10

魔P:5

魔耐:0

技能:ステータス展開 言語理解

スペル:なし

ユニークスペル:なし

スラッシュの魔道書


『では、順に説明していきますね。体力はヒットポイント、つまりあなたの体の限界点。0になれば、疲れて動けなくなるでしょう。筋力は、あなたの物理での力です。耐性、敵の攻撃を防ぐ力。別の言い方をすれば防御力ですね。敏捷はあなたの足の早さや、瞬発力です。魔Pはマジックポイントです。魔法を使うためのゲージですね。0になると、やはり疲れます。次は魔耐。魔法に対する防御力です。やはり、異世界人は普段から魔力には慣れていないため低いですね。ここまでで、何かわからないことはありましたか?』

「ありません。続けてくれ」

『はい。では、技能ですね。技能はパッシブスキルです。任意で止めることができるものもありますが、基本、ずっと発動します。スペルです。スペルは、詠唱とも言い、一般的な魔法です。次に、ユニークスペルです。固有詠唱とも呼びます。これは、作ったり自分で呼び出したりしないと発動出来ません。以上です。何か聞きたいことは?』

「そうだな……。そうだ!固有詠唱は他人のものも使えるのか?」

『えぇ、使えますよ。これは、発現でも目覚めますので、他人と被ることもよくあります』

「ありがとう。だけど、あれだな、ステータス値が低いな」

『これは、現実世界での影響も出てくるんです』

「うぐ!?あっはは…」

『ステータス値は酷いですが…魔導書持ってますね。魔法は覚えないのですか?』

「やりかたがよく分からん」

『魔導書を開き、ただ魔法の名前を読めば良いのですよ。ですが、マスターの魔力が少ないので使えるかどうかは…別ですが…』

「えぇと、スラッシュ」

ピコォン

『やりました、スラッシュが使えるようになりました、見てください』

男 18歳 Lv.1

天職 職業

体力:10

筋力:10

耐性:10

敏捷:10

魔P:5

魔耐:5

技能:ステータス展開 言語理解

スペル:スラッシュ

ユニークスペル:なし



「やった、初めての魔法だ」

『やりましたね』

「だけど、これどういう魔法なんだ?」

『これはですね、風属性の初期魔法ですね。敵に風の刃を飛ばし、敵を切り裂くことができます。発動方法は、敵に切りつけるように、手首を斜めに振り下ろせば、発動出来ます』

「よし、早速使ってみるか」

『あ、待ってくださ…』

手首を斜めに振り下ろしながら、

「スラッシュ!」

と叫んでみた。

手首が描いたその軌道は、薄い緑色にひかり、そこから同じ色の刃が、自分の放った方向に飛んでいった

「おぉ、これは凄い…な…」

だけど…体がふらつく…なんでだ

『理由を教えましょうか。マスターの魔力はまだ、魔法を使うのには足りなく、それにマスターはまだ魔力の波動に慣れていないんですよね、それが原因です』

自分も魔力の波動の影響を受けるのか…

「まじか…」

自分はふらつく体を抑えきれずにそのまま地面に倒れた…

ドサッ

『あ、マスター!マスター……』

あぁ…だんだん、その声も薄れていく…。

『……ー!』

焦ったような声を聞きながら、俺は意識を失った…

ステータスってしゃべるんですね〜


いつか、絵にしてみたいです


テーゼの裏切りは水紫の心に響いたでしょうね

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