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ブルーな朝

 どーも、小悪魔ナッツです。

 天然パーマの黒髪ショートカット、大きな瞳、ぷるぷるリップもキュートな、そうです、私がナッツです。

 (小)悪魔のお約束、つやつや黒羽と尻尾もありますよ!



 魔術師ルークに使役され、一緒に暮らすようになって早3ヶ月。

 いろんな事がありました(←これにて、前回、前々回のあらすじ終了)。


 いろんな事ってどんなこと?

 ナッツがお答えしましょう。

 この3ヶ月間のいろんな事を、よくある順にランキング形式でまとめてみました。




 第一位…魔獣討伐の依頼。(倒すんだけど、ルークの魔術はいっつも微妙。わりと余計な被害が出やすい)。

 第二位…怪我や病気への対応(ルークはね、薬の知識は豊富なの)。

 第三位…逆恨み(代表、前回のお話のバンデュラ。こいつだけかと思ったら、他にも来るんだなこれが。ことごとくルークは自分がしたことをおぼえていない)。




 ふう。

 ナッツ、全部つきあいましたよ。使役されてますからね。


 ルークの家は山の中の一軒家だけど、小さいから、お客さんがドアを叩くと大きな音がして。

 最初はいちいち驚いてたけど、もう慣れてきた。

 我が家、みたいな。


 …

 …

 …


 ダメじゃね?

 こんな慣れ方したら、ダメじゃね?私。

 いや、魔界に帰りたいんだよ?本当だよ?

 自由になりたいんだよ。


 でもね。


 ルークに使役されてて、嫌な感じってしたことがなくって。


 …

 …

 …


 ペットかな。

 ペットを猫っ可愛がりみたいな感じなのかな。 


 …

 …

 …


 なんか、それに近い気もしてきた。







「ナッツ!朝ごはんだよ!」


 ルークの声が聞こえてきた。

 うだうだしていたけど、もう起きなきゃ。

 このベッドもすっかり私のものみたい。

 ルークはずっとリビングのカウチで寝てる。


 うーん、と伸びをしたあと、大きな声でお返事しとく。


「今、行く!」


 ベットから下りて、カーテンを開くと眩しい朝日。

 ナッツ、小悪魔にあるまじき規則正しい生活をしています。


 朝日?

 はい。全然平気です。

 悪魔は、基本、夜型ですが、ナッツはお日様も大好きだよ。







 ダイニングテーブルにつくと、こんがり焼けたトーストとサラダとミルクが出てきた。


「ナッツ、ほら、寝ぐせ」


 エプロン姿のルークが優しくナッツの髪をなでた。

 ちょっと恥ずかしい。

 ルークの金髪はサラサラで、寝ぐせになりにくいみたい。いいなー。


 いただきますと一緒に言って、同じものを食べる。

 もぐもぐもぐ

 なんかいいよね、こういうの。


 この3カ月で慣れ切った、いつもの朝。

 いつもと変わらない毎日が始まる。

 そう思ってた。


 食べ終わるころ、ルークが突然言った。






「実は、ナッツを解放する方法が分かったんだ」






 それは、あんまり突然で。

 ルークはいつもと変わらない穏やかな笑顔で。


 ナッツ、コップを両手で持ったまま、固まっちゃいました。

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